黎明編 仮面ライダースパルタンズ 第7話
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返す「バウンディングダンス」。その猛攻を浴び続けたグールベレー隊員は、全身の骨を容赦なく打ち砕かれて行くのだった。そして、飛び蹴りの連鎖に終止符を打つ「とどめ」の一閃が、彼の首に迫る。
「であぁあぁあッ!」
ソニックスパルタンの雄叫びと共に、唸りを上げて迫り来る腕部の高周波ブレード。その刃を振るうソニックスパルタンは、空中で身体を回転させてさらに威力を高めながら、「とどめ」の一閃――「スピニングスライサー」を繰り出すのだった。
「がッ――!」
瞬く間に振り抜かれたその刃は、刹那のうちにグールベレー隊員の首を刎ねてしまう。それは先ほど、グールベレー隊員が天峯の首を斬ろうとしたことに対する、意趣返しのようであった。驚愕の表情のまま斬り飛ばされたグールベレー隊員の首が、力無く宙を舞う。
「ぐっ、ふ、ふふ……寝かし付けられたのは、俺の方だったということか……!」
「……それが君の言う、健やかな永眠というものだ」
首だけになり、力尽きて行くグールベレー隊員が、最期にふっと口元を緩めた時。首を失った彼の身体が、瓦礫の上に墜落して行く。その「最期」を見届けながら、ソニックスパルタンもゆっくりと着地していた。
「す、すごい……! あれが噂の……マルコシアン隊の仮面ライダー……!」
マルコシアン隊の勝利を目の当たりにした避難民達は、その光景に歓声を上げる。そんな彼らの声を背にしていた天峯も、畏敬の念を込めた眼差しで、ソニックスパルタンの勇姿を見つめていた。
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