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妖精のサイヤ人
第十四話:ローズマリー村の終焉
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いく。
 そろそろ海岸に着くところに、大男の眉を顰める。

 「この気配…」

 「?旦那?どうまし…」

 「とまれ」

 「…え?」

 「いいからとまれ。死にてえのか?」

 「い、いえ…止まりやす!!おめえら馬車を止めろぉおおお!!」


 小柄な男から出るとは思えない程大きな声で続いていた全ての馬車たちがとまる。
 そして、大柄な男は首を鳴らしながら馬車から降りて、前へと歩いていく。

 「だ、旦那?一体何が…」

 「追手がきてんだよ、わからねーのか」

 「は、は?追手……もしや評議会!?こんな早く…」

 小柄な男が最後まで言葉を言う前に、彼らの前に少年が降り立つ。
  

 「…ほう?おまえ、サイヤ人か!」

 「…アンタはっ…」

 正史にない戦いに本来ないはず邂逅。
 目の前の大男を目の当たりにしたネロは、あり得ない人間を見る様に男を直視してしまった。
 その恰好、その姿、そのスキンヘッドにその髭――その声に。

 「ここで会うとはなあ…!へへ…コイツァツイているぜ…」

 大男の腰に巻き付いている尻尾を見て確信した。
 その男は、別の世界では既に亡き者となっていた、サイヤ人の生き残り。

 
 「このナッパさまが面倒を見させてもらおうぜ…ガキ!名前はなんていうんだ!!」

 ネロに衝撃を与えるのに、十分すぎる存在であった。




 
 
 
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