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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第17話
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やってくれ。では、頼んだよ――――――”アークライド解決事務所”の諸君。」

自身の申し出を断った後に答えたヴァンの話に目を丸くしたファンは感心した様子でヴァンを見つめて依頼を頼んだ。



その後ホテルを後にしたヴァン達はアシェンを車に乗せて移動を始めた。



〜車内〜



「ふふ、まさか黒月(あたしたち)の裏をかいて宿を予約しているなんてね。」

「さすがに四六時中監視付きじゃやりにくいからな。で、どちらに向かおうか、お嬢さん?」

「東方人街まですぐだけどどうせならちょっと遠回りしない?この車、なかなか乗り心地がいいし話がてらのドライブってことで。」

「別にいいぜ。じゃあ適当に飛ばすぞ。」

「……ヴァンさん。尾行する車があります。」

アシェンの提案にヴァンが頷いて運転を続けるとヴァン達の車の背後にリムジンが尾行し始め、尾行に気づいたフェリがヴァンに報告した。

「気にしないで、あたしの護衛よ。??(パパ)も過保護だからね。」

「ま、状況を考えれば仕方ねえだろ。」

「そうなのよ……ホント嫌になっちゃうわ、あの連中。お陰で”連中とは別の意味で黒月(あたしたち)も下手に手が出せない面倒な人達”まで煌都で活動する事になっちゃったし……」

「”アルマータ”と”アルマータ”を捜査するクロスベル帝国とメンフィル帝国による”合同捜査隊”―――――”エースキラー”のこと、ですか。」

溜息を吐いて呟いたアシェンの話を聞いてアシェンの頭を悩ませている原因を察したアニエスはアシェンに確認した。



「うん………煌都は黒月の縄張りだけど、別に経済面で排他的にコントロールしているわけではないわ。旧首都系や中東系の資本も結構入っているしね。」

「カルバード両州第二の大都市だ、当然と言えば当然か。で、その隙を突く形で”アルマータ”が紛れ込んだってわけか。」

「―――――”メッセルダム商事”。奴等がそんな名前のダミーカンパニーで都市街に進出したのは先月のことだったわ。怪しげな連中がラングポート入りして気づいた時にはかなりが紛れ込んでいた。しかもやり方がイヤらしいというか巧妙というか……正規の構成員じゃない『半グレ』をカルバード両州各地で集めて動かしているのよ。”バイト”の名目で雇いながら仕事をさせずに煌都のあちこちで騒ぎを起こさせてね。東方人街の若者や店舗が狙われることが多いけど、新市街でも暴力沙汰を起こしているみたい。」

「そんなことが……」

「正規構成員が表に出ていない、か。メンバーを大事にするような連中でもねえし、妙に引っかかるな……」

アシェンの話を聞いたアニエスが不安そうな表情を浮かべている中ヴァンは真剣な表情で考えていた。

「多分、戦力
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