第17話
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付き合いが長い分、兄妹みたいなモンなのよねぇ。」
「あら?アシェンじゃない。」
アニエスの確認にアシェンが苦笑しながら答えたその時薄紫の髪を腰までなびかせている女性がヴァン達に近づいて声をかけた。
(わぁ……ッ!綺麗な人ですね……!)
(ええ………アシェンさんのお知り合いのようですが……気のせいかしら……?何だか雰囲気が少しだけメイヴィスレインと似ているような……)
(……?この気配は…………)
薄紫の髪の女性の端麗な容姿を目にしたフェリとアニエスが興味ありげな表情で女性を見つめている中、女性から感じるある気配を感じ取ったメイヴィスレインは眉を顰めた後真剣な表情で女性を見つめた。
「マティ姉さん、もしかして仕事の帰りかしら?」
「ええ、今日のシフトはお昼までだから、昼食を外ですませたからその帰りよ。ところでそちらの人達は………」
アシェンの質問に答えた女性はヴァン達に視線を向け
「ヴァン・アークライド。”アークライド解決事務所”の所長だ。あんたが、お嬢さんのさっきの話に出て来た例の若造――――――アーロンの義姉だな?」
「貴方達が………――――――初めまして、マルティーナ・ウェイよ。貴方達の事はアシェンやチョウから聞いているわ。ウチのやんちゃ坊主が起こした問題への対処の為に、わざわざ旧首都から来て下さってごめんなさいね?」
ヴァンに確認された女性――――――マルティーナは自身の名を名乗った後苦笑しながらヴァン達を見回した。
「あまり関わりたくない奴からの依頼とは言え、依頼を請ける事を決めたのは俺の意志だ。そっちが気にする必要はねぇぜ。」
「そう……貴方達が受けた依頼に関してあまり力になれないと思うけど、アーロンに関して協力できる事があればいつでも言ってね?――――――それじゃあ、私はこれで失礼するわね。アシェンもまたね。」
「ええ。それと何度も言っているけど、マティ姉さんも気を付けてね。姉さんの腕前は知っているけど、あの問題児が起こした件で、姉さんが連中の問題児に対する報復や人質の対象になっていてもおかしくないんだから。」
「フフ、いつも心配してくれてありがとう。せっかくの可愛い”妹”からの忠告だし、夜はなるべく出歩かないようにするわね。」
(…………”何故彼女程の者が人間達の生活に紛れ込んでいる”のかは知りませんが…………私達が彼女に関わる事はあまりなさそうですから、まあいいでしょう。)
アシェンの忠告に対して微笑みながら答えたマルティーナはその場から去って行き、マルティーナの”正体”に気づいていたメイヴィスレインは真剣な表情で去って行くマルティーナを見つめた後マルティーナの事は頭の片隅に追いやった。
「
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