第17話
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どいい時間ね、面白いものを見せてあげるわ。ドライブはこのくらいにして、そろそろ東方人街に向かいましょ。」
そしてアシェンの提案によって東方人街に向かったヴァン達は華劇場で女形をしているある人物の剣舞を観ていた。
〜華劇場〜
「うわあああっ……素晴らしい舞いでしたねっ!わたしも里のお祭りで踊ることがあるのでどれだけすごいかわかりますっ!
「本当に……特にあの踊り手さんは、纏っているオーラが別格な気がします。ところでアシェンさん、どうして私達をここへ?」
剣舞が終わった後フェリと共に拍手をして踊り手の凄さを感じたアニエスはある事を思い出し、不思議そうな表情でアシェンに視線を向けた。
「ハン……つまりはあいつってことか。」
「ふふ、気づいちゃった?」
するとその時ヴァンが踊り手の正体を口にし、それを聞いたアシェンは口元に笑みを浮かべてヴァンに訊ねた。
「まあな……仕草は完璧だが筋肉の動かし方が違うからな。」
「そう、あそこにいる役者こそ、あたしの幼馴染でもある問題児――――――アーロン・ウェイよ。」
「あの人、男性だったんですか!?」
「な、なるほど……女形という役者さんがいるとは聞いたことがありますけど……」
ヴァンの分析とアシェンの説明を聞いたフェリは驚きの表情で踊り手を見つめ、踊り手に関するある知識を知っていたアニエスは納得した様子で踊り手を見つめた。
「あの動きとキレ――――――”月華”の中伝ってところか。いや、奥伝あたりとも良い勝負するんじゃねえか?」
「そうなのよねぇ……せめて腕前がイマイチなら抑えようがあるんだけど……」
ヴァンの分析に頷いたアシェンは複雑そうな表情で踊り手を見つめた。
「ブラァアボオ!!東方美女もいいもんだねぇ!ぜひお近づきになりたいものだ!」
一方同じ頃マクシムは客席から拍手をしながら踊り手を賞賛していた。
(あっちの馬鹿はともかくアシェンといる連中は………ハッ、成程な。)
踊り手はマクシムに視線を向けた後アシェンやヴァン達に視線を向けると事情を察した。
その後ヴァン達は華劇場を出た。
〜東方人街〜
「幼馴染が心配か?」
「まあ付き合いは長いしね〜。パパも彼の事を気に入ってるし、あたしの婿って選択肢もあるみたい。」
「わあっ……!」
「婚約者、ですか!?」
劇場を出た後若干心配そうな表情を浮かべたアシェンに声をかけたヴァンの確認に苦笑しながら答えたアシェンの話を聞いたフェリとアニエスはそれぞれ興味津々な表情を浮かべた。
「ううん、跡継ぎは弟がいるしあたしは好きにさせてもらうわ。――――――ま、
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