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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第17話
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ぇ……まるでわたしとアイーダさんみたいな関係ですね。――――――という事はアシェンさんも魔術を使えるんですか……?」

アシェンの話を聞いて自分とアイーダの関係を思い浮かべたフェリは興味ありげな表情でアシェンに訊ねた。

「勿論使えるわ。偶然な事にもあたしとアーロンの魔術の適正属性は似ているらしくてね。あたしもそうだけどアーロンは火や風、雷系の魔術を習得しているわ。――――――話を戻すけどアーロンは”麒麟児(きりんじ)”やら”羅州の小覇王(しょうはおう)”やらと大層な呼ばれ方もされてるみたい。破天荒だけど人情に篤くて、若いのから絶大な支持を集めるリーダー格って感じね。なんか老人や子供からも受けが良いし、とにかく東方人街ではかなりの人気者よ。」

「なるほど……確かにカリスマの持ち主みたいですね。」

「ま、調子に乗り過ぎる所がアレだけど……パパ達も評価してるし、黒月入りしたら実際頭角を現すんじゃない?とにかくそういう奴だから、東方人街の仲間が余所者にやられるのが我慢できないみたいで……つい先日、数名の仲間で数倍はいる半グレ集団を叩きのめしたのよ。」

「やっちまったか……で、”アルマータ”の反応は?」

「妙なことに、それ以来鳴りを潜めて報復どころか何の動きも無いみたい。ますます動向が掴めなくて黒月としても結構困惑しているのよね。逆にアーロンたちはさらに気勢を上げて、奴らを煌都から追い出そうとしてるんだけど……まあ、相手が正規構成員を出していない以上、このまま簡単には終わらないでしょうね。……ただあのバカ、どこで聞きつけたのか知らないけど”アルマータ”の捜査に来た”エースキラー”の人達にまで『余所者はすっこんでろ』とか言って、喧嘩を売ったらしいのよ。」

「ええっ!?エ、”エースキラー”の人達にまで……!?」

「聞いていた以上のとんだ跳ねっ返りだな……それで、”エースキラー”の連中はどんな対応をしたんだ?」

疲れた表情で片手で頭を抱えて答えたアシェンの話を聞いたアニエスは驚きの表情で声を上げ、ヴァンは呆れた表情で呟いた後表情を引き締めて続きを促した。



「偶然な事にも彼らの中に『月華流』と同じ東方三大流派の一つ――――――『泰斗流』の達人クラスの使い手がいてね。その使い手がアーロンの相手をした事でその戦いでアーロンも『格上』と認めた事に加えて、戦いの後もし彼らが”アルマータ”に攻勢をかける時には必ずアーロン達に”共闘”を持ちかける折衷案をしたらしくてね。その勝負の結果とその後の”エースキラー”の折衷案でアーロンも”手打ち”にしたらしくて、その出来事以降は彼らに接触していないとの事よ。」

「なるほど……でも、随分激しい方みたいですね。」

「腕が立つというのも気になります。」

「フフ、ちょう
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