第17話
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てもらうぞ?」
「はい、学校もありますから。――――――ちなみに夜行列車を使えば、明日の深夜まで現地にいても大丈夫です!」
「そこまで調べたんですか……!」
ヴァンの念押しに対して答えた後のアニエスの話を聞いたフェリはアニエスの用意の良さに驚きの表情で声を上げた。
「はい、ですからもし長引いてもギリギリまで一緒に頑張りましょう!」
「はい、アニエスさん!」
二人の会話を聞いていたヴァンは苦笑を浮かべながら運転をしていた。
その後ある程度の距離を走るとヴァンは何かに気づいた。
「ん……?」
何か――――――渋滞に気づいたヴァンは前に止まっている車の後ろに車を止めた。
「あれ、何だか渋滞していますね?」
「ちょいと状況を聞いてくる。」
渋滞に首を傾げているアニエスに答えたヴァンは車を降りて前の車の運転手に状況を訊ねた後再び運転席に戻った。
「どうでしたか?」
「事故ってわけじゃねえが、資材用のトレーラーの荷が解けて散乱したらしい。それで3車線のうち2車線が塞がってたってわけだ。ったく、この前もトラブルがあったし幸先悪ぃな……」
「かなり時間がかかりそうですか?」
「いや、そこまでの規模じゃねえから、20分くらいってとこか。それまで少し眠らせてもらうぜ。」
「そういえば眠そうでしたね?」
アニエスは出発前のヴァンの眠そうな顔を思い出してヴァンに確認した。
「ああ……昨夜ちょいと小言を喰らってな。ふわぁぁ……何かあれば起こせ……………………………」
アニエスの疑問に答えたヴァンはシートをやや後ろに倒して眠り始めた。
「も、もう寝ちゃったんですか……?」
「さすがヴァンさん……どこでも寝られるのは優秀な戦士の証です。」
ヴァンの寝つきの早さにアニエスが驚いている中フェリは感心していた。
「でも……不思議な人ですよね。ドライで現実的かと思えば自分なりの筋は通して絶対に曲げない……突き放すような言い方をするのにいつもそれとなく助けてくれますし。」
「確かに……戦闘のプロにも匹敵するような経験と実力。にもかかわらず生粋の戦士である父や兄とは全然似ていません。それに”裏”にも”表”にも通じる顔の広さ――――――うーん、謎です。」
「ええ、知れば知るほど謎が多くなるのに、もっと知りたくなるような――――――」
(…………ハア…………)
フェリの言葉に頷いたアニエスは頬を赤らめてヴァンから視線を逸らし、アニエスのヴァンに向ける想いを知っているメイヴィスレインは溜息を吐いた。
「えへへ……わたしからするとアニエスさんも十分不思議ですっ。」
一方アニエスの様子に気づいていないフ
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