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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第195話:猛き炎に支えられて
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「私達を忘れてもらってはッ!」
「困るのよねッ!」
「コイツを喰らうワケダッ!」
手始めにプレラーティが巨大な鉄球をアダムに叩き付ける。ちょっとした建物程度なら一撃でペシャンコに潰すだろうその攻撃を、アダムはあろうことか片手で防いでしまった。
「んなっ!?」
防がれる事は予想していたが、それがまさか片手だという事に衝撃を受けたプレラーティ。アダムはそんな彼女を逆に振り回して地面に叩き付けると、倒れた彼女を踏みつけながらけん玉の形をしたスペルキャスターを奪い取った。
「あぐ、ぐぁぁっ!?」
「もう君達に必要ないだろう、これは」
「何する気よアンタッ!」
プレラーティからスペルキャスターを奪ったアダムが何かをする前にと飛び掛かるカリオストロ。しかし飛び掛かって来た彼女が次々と繰り出す連撃を、アダムは巨体に似合わぬ速度で追随し殴り合い、逆に彼女を圧倒した。
「くっ!? この、不細工なツラしてッ!」
「分からないだろうねぇ、君にはさぁッ!」
「うあぁぁぁっ!?」
遂に打ち負けたカリオストロが殴り飛ばされ、地面に叩き付けられる。そしてアダムは、叩き付けたカリオストロの手からもスペルキャスターをもぎ取った。
「残るは、君だけか」
「よくも2人をッ!」
サンジェルマンは倒された仲間2人の健闘を無駄にしない為、銃撃でアダムに対抗する。これまでの戦いを見る限り、アダムが得意としているのは接近戦だ。ならば遠距離からの攻撃でならまだ打つ手はあると考え、遠距離から強烈な錬金術による銃撃を叩き込む。
だが今のアダムに隙は無い。何とアダムはサンジェルマンが放った牙を剥いた狼の様な銃弾を口で吸いこむと、それを逆に吐き出して彼女にお見舞いしたのだ。
「そんなっ!? あぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
自身の渾身の一撃がそんな形で返されるとは思っていなかった為、サンジェルマンは防御も間に合わず吹き飛ばされる。そしてアダムは、吹き飛ばされた際の彼女の手から離れたスペルキャスターを取るとそれを先の2人の分と纏めて握り潰した。
「あっ!?」
「これは元々僕が君達に与えた力だ。返してもらうよ……あの男を始末する為にねッ!」
アダムは握り潰してスペルキャスターから抽出したファウストローブを形成する為のエネルギーを自身の攻撃に乗せて颯人達に放った。サンジェルマン達3人分のファウストローブを形成する為のエネルギーは想像を絶する威力を誇り、砲撃が通り過ぎた場所はその熱量に溶解していた。
「させるかよッ!」
こんなのを下手に避ければ逆に被害が大きくなる。颯人は自身の鎧の防御力を信じて、アダムの必殺の砲撃を受け止めた。あらゆる攻撃を防ぐアダマントストーンの鎧は、ファウストローブを形成する為のエ
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