暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第195話:猛き炎に支えられて
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ないってのは、そう言う事だろうがッ!」

 颯人と奏の魔力を集束させた蹴りが、アダムの攻撃を正面から受け止める。最初は拮抗していた両者の攻撃だったが、次第にアダムの砲撃の威力が衰えたのかそれとも颯人達の攻撃の威力が上がったのか、徐々に2人の蹴りが砲撃を押し戻し遂には打ち破ってアダムの胸板へと直撃した。

「うぐっ!?」
「「ハァァァァァァァァッ!!」」
「うぐぉぉぉぉぉっ!?」

 颯人と奏の蹴りの威力はアダムに直撃しただけでは終わらず、彼の巨体をそのままドームの外へと押し出した。壁を粉砕し、他の建物も突き破りながら進み地面に叩き付けた所でその勢いも止まる。
 そして次の瞬間、大きな爆発が起こった。空にも立ち上る程の大きな火柱を見て、響達が現場へと駆け付ける。

 そこで彼女達が見たのは、倒れ伏したアダムの喉元にカリバーモードのアックスカリバーの切っ先を突き付ける颯人の姿。

 それは正しく、この戦いの決着を意味する光景であった。
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