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八条学園騒動記
第七百四十一話 シヴァ家の敵その十一

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「すぐに見付けられます」
「その悪事を」
「後はです」
「後は、ですね」
「彼等の悪事は全て私の頭の中に入りましたので」
 だからだというのだ。
「すぐにです」
「それを、ですね」
「私の力を用いて」
 そうしてというのだ。
「インターネットに流します」
「そうしますね」
「そうすればです」
「彼等は破滅しますね」
「訴えられないなら」
 それならというのだ。
「被害者の人達にこっそりとです」
「弁護士の方を紹介しますね」
「はい、私の力は使いませんが」 
 それでもというのだ。
「弁護士さんにお願いします」
「そうしますね」
「そして」
 そのうえでというのだ。
「彼等を訴える様にします、証拠はあるので」
「訴えるとですね」
「勝てます」
 被害者の人達はというのだ。
「そうなります、そして何よりも」
「悪事の限りを尽くしている新聞なぞです」
 ラメダスがまた言った。
「全くです」
「読まないですね」
「世論が許しません」
「バッシングを受け」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「買わなくなります」
「誰も」
「元々評判が悪いですね」
「はい、嘘を平気で書く新聞なぞです」
「評判がいい筈がないですね」
「そうです」
 セーラはまさにと答えた。
「当然として」
「そうですね」
「新聞は真実を書いて」
「報道するものですね」
「そうでない新聞も多いですが」
 それでもというのだ。
「残念なことに」
「そのどれもが評判が悪いですね」
「そこに羞恥心がなければ」
「他のものもないので」
 人間の美点がというのだ。
「それが文章に出れば」
「嫌われるのも当然ですね」
「そうです」
 こうラメダスに話した。
「まさに」
「それで只でさえ評判が悪いですね」
「今の時点で、ですが」
「それでもですね」
「そこで悪事が露見したので」
 そうなったからというのだ。
「罪には問われますが」
「それでもですね」
「驚かれていませんね」
「やはりという感じですね」
「人々の意見は」
「法律に触れる悪事が露見せずとも」
 それでもというのだ。
「その行いを見てです」
「人は思いますね」
「日頃のそれから」
「何かしていてもおかしくない」
「その様に」
「そうです、行いはです」
 その人のそれはというのだ。
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