第六十話 酔いどれ詩人その十
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「そやから」
「それでやな」
「お酒にも合って甘い食べ方も楽しめる」
「当然お雑煮にもなる」
「そうしためっちゃええ食べものやね」
「そやから綾乃ちゃん余計に好きやねんな」
「力うどんも好きやし」
うどんに餅を入れたものである、餅を食べて力を付けろという意味が込められていて昔からあるうどんの一つである。
「どんなお料理にしても」
「好きか」
「そやねん」
まさにというのだ。
「そうやさかい」
「今からやな」
「お雑煮食べような」
「ほなな」
トウェインも応えた、そうしてだった。
一行は結界を張り鍋を出してそこで手分けして雑煮を作りはじめた、それから雑煮を食べてであった。
トウェインは笑顔でだ、こんなことを言った。
「幾らでも食えるな」
「ああ、お餅はな」
羅も雑煮を食べつつ笑顔で応えた。
「ほんま幾らでも食えるわ」
「そやな」
「わい等には持ってこいや」
「手軽に食えてしかもカロリーも高い」
「こうしてどんな料理にも出来る」
「最高の食い物の一つやな」
「ああ、しかしや」
羅はここで笑ってこうも言った。
「冒険者とかスポーツ選手とか常に身体をめっちゃ動かす仕事やないとな」
「こうして餅食うとな」
「あっという間に太るわ」
「カロリー高いからな」
「もうデブまっしぐらや」
餅を多く食べるとだ。
「ほんまそうなるわ」
「そやな」
「チーズとお餅はほんま大敵や」
肥満のそれはというのだ。
「起きた世界でここにおる面子の国の殆どが肥満で苦しんでるしな」
「それ言うたら日本とシンガポール以外やろ」
「ああ、メンガーで言うたら六人が肥満の国やな」
「アメリカ、中国、オーストラリア、ブラジルがそやな」
「四国共肥満で悩んでるわ」
「見たらほんま太ってる人多いからな」
「日本でも最近太ってる人が多いって日本人言うけどな」
トウェインは雑煮の中の人参を食べつつ言った、他には白菜や葱それに茸が入っていて鶏肉も見える。
「日本人の肥満なんてな」
「我らの国々から見ればまだまだ」
「すらりとしてるわ」
「ほんまそやな」
「アメリカ人の肥満見るんや」
トウェインはアメリカ人として言った。
「お腹の脂肪が膝まで垂れ下がってるで」
「あれマジでやばいやろ」
中里は真顔で応えた。
「首なくなっててまともに動けんやろ」
「そうした風になってこそ肥満や」
「そこまでいくとやな」
「そうや、そやからな」
「日本の肥満はまだまだか」
「お腹が多少出てる位やとな」
そのレベルではというのだ。
「まだまだや」
「肥満やないか」
「起きた世界の我が国で肥満してると出世出来んというが」
自分の体調管理も出来ない様な者に部下の管理が出来るのか
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