第百二十話 客家その十六
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「実際の沖縄のことはね」
「知らないのね」
「もうウチナンチューヤマトンチューで」
「ヤマトンチューが私達よね」
「沖縄以外の人達ね」
「それで私達が迷惑かけてね」
「負担かけてるね」
そうしているというのだ。
「悪い人達なのよ」
「基地のことで」
「けれど若しよ」
姉は飲みつつ冷めた目で話した。
「アメリカ軍の基地なくても」
「自衛隊の基地必要よね」
「あのね、戦争がなくてもよ」
若しそうであってもというのだ。
「災害はあるのよ」
「それは避けられないわね」
「沖縄台風多いし」
その為建物が低いのだ、暴風で倒れるのを防ぐ為である。
「津波だって来るし地震だってね」
「あるわね」
「災害から人や場所を守って救助活動を行うには」
まさにその為にはだ。
「自衛隊が必要でしょ」
「それがお仕事だしね」
富美子は焼きそばを食べつつそれはと応えた。
「やっぱり」
「それでよ」
「アメリカ軍も戦争もなくても」
「自衛隊が必要よ、沖縄っていっても広いのよ」
本島だけではないのだ、これが。
「沢山の島があって」
「それぞれに人が暮らしているから」
「何かあればね」
その時はというのだ。
「自衛隊が行かないとね」
「助からないわね」
「基地があるから戦争が起こる訳でもなし」
むしろなけれがそこに敵が攻めて来る、試しにシュミレーションゲームで敵国との国境に戦力を置かないとどうなるかしてみればわかることだ、
「自衛隊がいてもいなくても災害は起こるわよ」
「地震も台風も相手選ばないしね」
「だからね」
その為にというのだ。
「本当にね」
「沖縄に基地は必要ね」
「アメリカ軍でも自衛隊でもね」
「もう自衛隊の基地はあるわよね」
「今より大規模なものになるわよ」
アメリカ軍がいなければというのだ。
「そうなるわ」
「そうなるのね」
「だからね」
その為にというのだ。
「基地は置かずにいられないし反対している人達は沖縄のこともね」
「何も知らないのね」
「そもそもずっと基地の前に張り付いていて何を見られるのよ」
沖縄をというのだ。
「そこにずっといて騒いで本すら読まないで」
「何を知れるか」
「出来る筈ないわよ、大体テント張っておトイレも勝手に作ってどう見てもお風呂もお洗濯もまともにしてないし」
そうして常に基地の前で騒いでいるのだ。
「近寄ったら集団で攻撃してくるそうだから」
「不潔で狂暴?」
「ネット見たら凄いわよ」
その状況はというのだ。
「本当にね」
「それだと」
「沖縄のこと知らなくて不潔でね」
「しかも狂暴ね」
「自衛隊のお仕事も妨害するから」
もちろんアメリカ軍の車両に攻撃することもある。
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