第16話
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「はぁ、どいつもこいつも頑固っつーかなんつーか………助手2号も、今日の様子を見りゃあ戦闘以外は年相応なんだが……」
アニエスとフェリの事を考えていたヴァンだったが自身のザイファに通信の音が聞こえるとザイファを取り出した。
「国外からの長距離コール……?ああ、ひょっとして。」
「夜分に失礼します、ヴァン・アークライド様。」
通信してきている場所に目を丸くしたヴァンだったが心当たりがあった為すぐにザイファを操作すると淑やかな女性が通信に出た。
「アンタか。そろそろかけてくると思ったぜ。」
「フフ、それは光栄です。早速ですが先月の査定をさせて頂けますか?お忙しいようでしたら後日でも結構ですが。」
「いや、丁度明日から仕事が入ってるんでな。とっととすまさせてもらうぜ。(色々突っ込まれそうだしな……)」
通信相手である淑やかな女性の確認に答えたヴァンは女性から視線を逸らした。
「?どうかされましたか?」
「こっちの話だ。そんじゃ使用状況を送るぞ。」
「ええ、よろしくお願いします。」
そしてヴァンはザイファを操作して女性にあるデータを送信した。
「………頂戴しました。それでは零式頚術と撃剣――――並びにザイファ用特殊ホロウ”メア”の使用状況を確認させて頂きます。相変わらずお忙しそうですね……あら?」
「………」
自分が送ったデータを確認した女性が眉を顰めるとヴァンは目を伏せて黙り込んだ。
「先月後半のバイタルの数値が……それにホロウ稼働時のこの異様な数値は………」
「…………………」
「…………………ヴァン様、一体何があったのですか?」
「………………………」
女性の問いかけに対してヴァンはどう誤魔化して答えるか黙って考え込んだ。
その後女性との通信を終えたヴァンは明日から始まるラングポートでの”出張”に備えて休み始めた――――――
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