第16話
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いいんだよ、俺はこれで。性に合ってんだ――――――いろんな意味で。」
「……そう。せめてアニエスさんとフェリさんだったわね、あの子たちに危険な事をさせないように。」
「ああ、わかってる。幸いにもフェリはともかく、アニエスには”お目付け役”もいるからな。本当にやべぇ時は自分で何とかするさ。」
(それもやめてほしいんだけど……)
ヴァンに注意をしたエレインだったがヴァンから帰ってきたある答えを聞くと小声で呟いた。
「そろそろ行くわね。バニラココア、ごちそうさま。おかげで大分疲れが取れたわ。」
「ああ、じゃあな。」
そしてバニラココアを飲み終えたエレインは立ち上がってヴァンに礼を言った後カフェから去って行った。
(……水に流して、ってワケにもかねぇよな。ま、少しは休めたなら奢った甲斐もあったってもんだ。)
エレインの様子を思い出したヴァンはふと自分が頼んだコーヒーに視線を向け
「こっちはすっかり冷めちまったな。ったく、やれやれだぜ……」
すっかり冷めたコーヒーを見つめて苦笑を浮かべた。
その後、あらためて一服してから巡回を再開したヴァンは巡回を終えると事務所に戻り、ソファーにもたれかかって一息ついた。
〜アークライド解決事務所〜
「ふう……明日は早いしとっととシャワーでも浴びるか。しかし今回もとはな――――――」
一息ついたヴァンは地下鉄駅でアニエスを見送る前の出来事を思い返した。
数時間前―――――
「―――――今回も三連休なので私も一泊だけなら大丈夫です。」
「!えへへ……よろしくお願いします、アニエスさん!」
「ええ、フェリちゃんこそ。」
「ってオイ……!少しは人の話を聞きやがれ。今回は”アルマータ”が端っからはっきり関わってやがる。俺のカンだが相当ヤバい。お前らは二日程留守番を――――――」
出張について行くつもりでいる二人の様子に思わず声を上げたヴァンは二人に留守番を指示しようとしたが
「だからこそです……!ヴァンさんの護衛の為にも!それに……アイーダさんの仇の”彼ら”の狙いを知るためにも。」
「……私も聞いてしまった以上、自分だけ旧首都になんていられません。それに……」
二人はそれぞれ決意の表情で出張について行く事を答え、アニエスは答えた後チョウとの会話の出来事でゲネシスが反応した事を思い返した。
「”ゲネシス”が関わっているなら私自身の問題でもあると思うんです。寮に帰ったらすぐに荷造りします。どうか連れて行ってください……!」
ゲネシスの事を思い返したアニエスはフェリと共に決意の表情でヴァンを見つめた。
〜現在〜
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