第16話
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っているなんて……それに蜂蜜水の方も蜂蜜水とは思えないくらい、絶妙な甘さで喉ごしもすっきりしているなんて………」
あまりの美味しさに目を見開いたフェリとアニエスがそれぞれ感想を言い合っている中ヴァンは葛藤した様子で料理や飲み物を見つめたがやがて誘惑に負けたのか料理や飲み物を口にすると美味しそうな表情を浮かべて味わっていた。
「―――――大変貴重なものでして、黒月でも滅多に手に入らない逸品です。依頼を引き受けてくださったら、16種詰め合わせの”特箱”と瓶箱3セットをお贈りしましょう。もちろん報酬とは別に……あくまで”感謝の気持ち”として。如何ですか―――――ヴァンさん?」
ヴァン達が味わっている料理や飲み物が珍しい物である事を伝えたチョウは口元に笑みを浮かべてヴァンに問いかけた。
その後チョウの依頼を引き受けたヴァンはアニエス達に依頼に関する今後の予定を伝えた後学院の寮に戻る為に地下鉄に乗ったアニエスを見送り、更に事務所の上にある部屋に戻るフェリと別れたヴァンは夜の旧首都を一人で回っている途中にタイレル地区のカフェに向かい、テラス席で休憩をすることにした。
〜タイレル地区・カフェ〜
(ふう、たまにはこういうのもいいもんだ。昼間は色々ドタバタしてたしな……)
「今なら他の客も少ないようです。ちょうどあの席が空いていますね。」
(あの声は……)
ヴァンがカフェでコーヒーブレイクをしていると聞き覚えのある女性の声が聞こえ、声を聞いたヴァンが目を丸くして声が聞こえた方向に視線を向けると記者とエレインがカフェに現れた。
「ッ……!」
「どうかなさいましたか?」
ヴァンに気づいて僅かに驚きの表情を浮かべて立ち止まったエレインに気づいた記者は振り返って不思議そうな表情で訊ね
「いえ、なんでもありません。」
訊ねられたエレインは答えを誤魔化してヴァンの前の席でインタビューを始めた。
「それでは、本日のインタビューを始めさせていただきます。」
「ええ、よろしくお願いします。」
(ハッ、雑誌のインタビューか。)
二人の会話を聞いていたヴァンは苦笑を浮かべた。
「まずは先日アンカーヴィルで起きた難事件の解決、本当にお疲れ様でした。各種交渉に現場に乗り込んでの犯人拘束、まさに”剣の乙女”のご活躍あってこそでしたね。」
「いえ、協力していただいた皆さんのおかげでしょう。沢山の支えがあってこそ私達の手の範囲を広げられる―――――A級を拝命してなお、改めて感じていることです。」
記者のインタビューに対してエレインは一瞬ヴァンに視線を向けた後答えた。
「なるほど〜、初心こそが大事であると。そんなエレインさんのご実家といえば
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