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夢幻水滸伝
第三百三十九話 境を接してその十二

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「お金も人手もです」
「ユタ州からだけやなくてやな」
「ネバダ州やアリゾナ州からもとなりましたんで」
 だからだというのだ。
「そうですさかい」
「ネバダ州と一緒やな」
「はい」
 笑顔での返事だった、そうして赤ワインを飲んでから鯉のムニエルを食べてそうしてから言うのだった。
「そうなりました」
「それは何よりやな」
「余裕があるとこからです」
「人やお金を持って来られるとな」
「助かります」
「ほんまにそやな」
 ホイットマンもその通りと答えた、そうしてトーストにバターをたっぷりと塗って口に入れてから話した。
「こっちもな」
「アリゾナ州もですね」
「ああ、実は鉱業に力入れたかった」
 そう考えていたというのだ。
「それでもな」
「そちらは技師の人がですね」
「少なくてな」
 それでというのだ。
「育ててたけど即戦力がな」
「少なくて」
「困ってたけどな」
 アリゾナ州ではそうだったというのだ。
「それがや」
「ネバダ州やユタ州から来てもらって」
「助かってるわ」
「そうなんですね」
「鉱夫だけやなくてな」 
 ホイットマンは赤ワインを飲んでからまた言った。
「やっぱりな」
「技師も必要で」
「それでや」
 その為にというのだ。
「困ってたが」
「技師の人達が来てくれる様になったんで」
「助かってるわ」
「そうなのですね」
「そや、それでな」
 その為にというのだ。
「三つの州でな」
「やっていってですね」
「よかったわ」
 こう言うのだった。
「ほんまな」
「そうですね」
「何につけてもまずは内政やな」 
 ホイットマンは真剣な顔で述べた。
「おいらはそう思うわ」
「それで民を幸せにしますね」
「勢力を豊かにしてな」
「そのうえで、ですね」
「ことを進めるべきや」
「そうですね、ほな暫くは」
「内政に専念しよか」
 ミニーだけでなくスタインベックにも話した。
「三州のな」
「そうしてですね」
「治安をよおして産業を盛んにさせてな」
「就職も確保して」
「福利厚生も充実させてな」 
 そちらの政策も行っていっている、ホイットマンはそうしたことも頭に入れているがこのことは残る二人も同じである。
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