第三百三十九話 境を接してその十一
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「私達とも懇意で話も聞いてくれますしまとめてもくれますし」
「そやからか」
「はい、私もです」
是非にというのだった。
「ホイットマンさんの方がです」
「棟梁にええか」
「そう思います」
ミニーにしてもというのだ。
「一つの勢力の棟梁として」
「そうか、二人共言うんならな」
それならとだ、ホイットマンは考える顔になり腕を組んで応じた。
「受けさせてもらうか」
「そうしてくれますか」
「そうしよか」
こう言うのだった。
「おいらがリーダーでな」
「それでやな」
「自分等がサブってことで」
スタインベックに話した。
「三人でやってこか」
「ほなな」
「そういうことでな、三人で力を合わせてや」
そうしてというのだ。
「三つの州を治めていこうな」
「ほんま一人、一つの州やと限界があります」
ミニーもそれはと話した。
「そうですさかい」
「三人で三つの州を治めていってな」
「州もそこにいる人達も豊かにしましょう」
「是非な」
ホイットマンはミニーの言葉に確かな微笑みで以て頷いた、そうしてそのうえで三人で三つの州を治めていくと。
内政も貿易もこれまでとは比較にならないまでに順調に進められた、それでスタインベックは笑顔で話した。
「いや、ネバダ州の農業もな」
「ええ具合に進められてますか」
「運河や人造湖をもうけて」
ミニーに笑顔で話した、今は三人で共に夕食を食べつつ話している。
「そして浮島にや」
「農地をもうけていますね」
「やっぱり農業も必要や」
こちらの産業もというのだ。
「人は食べるもんがないとな」
「あきませんね」
「そやからな」
そう思うからだというのだ。
「砂漠の多い州でもな」
「農業をですね」
「やっていこうと思って」
そうしてというのだ。
「実際にな」
「はじめられていますね」
「嬉しいことにな」
日本で言う草履の様な牛カツを食べつつ話した。
「そうなってるわ」
「実はユタ州もです」
ミニーはボイルドベジタブルを食べてから応えた。
「前から今以上にです」
「農業に力入れたかったな」
「そう考えていました」
そうだったというのだ。
「それで、です」
「それが出来る様になったか」
「はい」
笑顔での返事だった。
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