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夢幻水滸伝
第三百三十九話 境を接してその十

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「わいとしてはな」
「どなたかとですね」
「一緒にやっていってな」 
 そうしてというのだ。
「ネバダ州それにや」
「他の州をですね」
「民の人等な」
 彼等も含めてというのだ。
「豊かにしたいわ」
「そうなのですね」
「そう思ってるからな」
 だからだというのだ。
「一緒にやる仲間が欲しいと思いはじめてたんや」
「何をするにもな」
 ホイットマンも言ってきた。
「一人、一州だけやとな」
「限界がありますね」
「国防もな」
 これもとだ、ホイットマンはミニーに応えて言った。
「そっちもな」
「限界がありますね」
「それでな」
「これからはですね」
「一人やなくてな」
「複数の星の方で、ですね」
「そして複数の州でな」
 こう言うのだった。
「ことを進めるべきかとな」
「お考えですね」
「そうなってきたわ」
「そうですか」
「その考えが三人共やとな」
 ミニーだけでなくスタインベックも見た、そのうえで言うのだった。
「丁度ええやろ」
「共にですね」
「おいらはやっていきたいと思ってるわ」
「わいもや、お互い気心の知れたもんやしな」 
 スタインベックも言ってきた。
「そうしていきたいわ」
「私もです、ほなですね」
 二人の考えも聞いてだ、ミニーは笑顔で述べた。
「これで決まりですね」
「三人、三つの州でやっていこな」
「これからは」
「三人が棟梁やがリーダーは誰にするかやが」
 スタインベックはホイットマン自分と同じ地の星である彼を見て言った。
「自分でええやろ」
「話もしてへんぞ」
「いや、棟梁って政を主にするやろ」
 スタインベックはそれでと話した。
「わい政はあまり自信ないさかい」
「結構以上によお治めてるやろ」
「いや、周りからはそう見えてもな」
 それでもというのだ。
「結構以上にな」
「苦労してるか」
「四苦八苦してるわ、それでや」
 ホイットマンに苦笑いで話した。
「自分の方がや」
「棟梁にええか」
「そう思う、それに自分の方がええ政してるわ」
「そやろか」
「わいが見たところな」 
 そうだというのだ。
「そやからな」
「おいらを棟梁に推挙するか」
「そや、わいはな」
「そうですね、ホイットマンさんはええ政をしてますし」
 ミニーも言ってきた。
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