第三百三十九話 境を接してその八
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「しかしです」
「ホイットマン様とスタインベック様ですね」
「お二方ですね」
「お二人は地の星です」
この格になるというのだ。
「やっぱり同格となると」
「そこでいきなり序列を付けると」
「問題ですね」
「そうですさかい」
だからだというのだ。
「ここはです」
「まずは同格ですね」
「その立場でお話をされますね」
「はい、それがええかと思ってます」
「そうですね、私もそれがいいと思います」
「私もです」
オーナーも美容師もそれではと答えた。
「そしてその様にしてです」
「ことを進めるべきかと」
「そうですね、ほな場所は三つの州の間のまさにそのポイントにします」
こう言ってだった。
ミニーは二人に会談の場所を三つの州の接点にしようと申し出たがホイットマンはその話を聞いて目を丸くさせた。
「てっきりソルトレークシチーに行ってな」
「そこで、ですね」
「お話するとですね」
「思ってたけどな」
それがというのだ。
「そうきたか」
「はい、ミニー様としては」
「そうされましたね」
「意外やった、しかしそれはええな」
官吏達に笑って述べた。
「それやとそれぞれ角が立たん」
「どなたかの勢力の街でお話するよりも」
「それよりもですね」
「いきなりそうするよりもな」
「いいですね」
「最初の会談の場所としては」
「ああ、そやからな」
そう考えるからだというのだ。
「ここはな」
「そうされますね」
「これより」
「そうするわ」
彼はそれでよしとした、スタインベックは尚更だった。
「ええと思うわ」
「それで、ですか」
「構いませんか」
「会って話をすることが大事や」
こう店長と店員に話した。
「まずはな」
「だからですか」
「ここは、ですか」
「ミニーちゃんに会ってな」
そうしてというのだ。
「ホイットマンも来るなら」
「あの方ともですね」
「お会いされてですね」
「話すわ」
確かな声での返事だった、そしてだった。
彼も会談に臨むことにした、三人はそれぞれの州の接点において会うことにした。そうしてであった。
ホイットマンは会談直前にだ、同行していたオーナーと牧童に話した。
「ほな今から会談やけどな」
「お気を付けて」
「何があるかわからないですので」
「いやいや、あの二人がいきなり攻撃してくるとかないやろ」
二人に笑って返した。
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