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夢幻水滸伝
第三百三十九話 境を接してその一

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                第三百三十九話  境を接して
 アリゾナ州を統一したホイットマンは暫くは州の政に専念していた、だが州の外の情報は常に聞いていた。
 それでだ、彼は言ったのだった。
「他の州のこともな」
「考えないといけないですね」
「そや」
 ホワイトバファローに自宅で答えた。
「これからはな」
「その通りです」
 ホワイトバファローは主にまさにという口調で答えた。
「これまでは州のことだけでしたが」
「これからはやな」
「他の州とのこともです」
「考えていかなあかんな」
「例えばです」
 ホワイバファローはホイットマンに話した。
「貿易にしましても」
「他の州と大々的にやってるしな、アリゾナ州も」
「そして大きな利益を得ていますね」
「州の中でもな」
「所謂内需ですね」
「それを充実させてな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「外にもですね」
「貿易を拡大させて」 
 そうしてというのだ。
「やっていっていてるな」
「そうですね」
「そやな、それに」
 ホイットマンは鋭い目でさらに話した、自宅の書斎でエターナル=チャンピオンシリーズのうちの一冊を開いたまま話した、ホークムーンの話である。
「衝突する可能性もな」
「ありますね」
「ネバダ州とかな」 
 真っ先にこの州の名前を出した。
「接していてな」
「衝突する可能性がありますね」
「このアリゾナ州は南はメキシコでな」
「あちらはルルフォ様ですね」
「あの人が勢力を持っててな」
 そうしてというのだ。
「確かに治めてはるわ」
「そうなっていますね」
「あの人と揉めるつもりはないわ」
 ホイットマンははっきりと言い切った。
「絶対にな」
「メキシコはメキシコですね」
「今普通に交易してるからな」
 だからだというのだ。
「むしろ友好的にな」
「拘留をしていきますか」
「そうしたいわ」
「ではルルフォ様とお話をしまして」
 ホワイトバファローは早速といった口調でだ、自分の主に話した。
「その様にです」
「することやな」
「はい」
 こう言うのだった。
「そうしましょう」
「ほなな、それにな」
 ホイットマンは自身の神具の言葉に頷きつつさらに言った。
「アメリカのことやな」
「まさにその他の州ですね」
「このアリゾナ州は四つの州を接してる」
 このことを言うのだった。
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