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金木犀の許嫁
第八話 同居をはじめてその八

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「俺も夜空さん幸せにしたい」
「許嫁だから」
「そう」
「じゃあ私もね」
 夜空もその話を受けて言った。
「幸せになるわ」
「努力して」
「そして」
 そのうえでというのだ。
「佐京君をね」
「幸せにしてくれるんだ」
「お互い幸せになって」
 夜空は微笑んで話した。
「それで幸せを与え合ったら」
「余計に幸せになるね」
「そうでしょ」
「確かに」
「そしてね」
 夜空はご飯を食べつつさらに話した。
「幸せをもっとね」
「もっと?」
「そう、皆がね」
「与え合うことが出来たら」
「そうしたら」 
 それならというのだ。
「尚更よね」
「幸せになれる」
「そうでしょ。だからね」
 それでというのだ。
「本当にね」
「皆で幸せになる」
「そうなって」
 そしてというのだ。
「楽しくね」
「皆で暮らすんだ」
「そう出来たらいいわね」
「うん、それじゃあ」
「皆でね」
 まさにというのだった。
「努力していい人になって」
「幸せになって」
「皆で幸せを分け合って」
「皆で幸せになる」
「家族ならね」 
 そうであるならというのだ。
「家族皆でね」
「幸せになることだね」
「それが一番よね」
「そう言ったら」
 佐京は夜空の話をここまで聞いて言った。
「今ここにいる」
「お姉ちゃんと白華ちゃんも含めて」
「そして今度来る」
「真田家の人も」
「五人でね」
 それでというのだ。
「皆でね」
「仲よくなのね」
「一緒に住んで」
 そうしてというのだ。
「そのうえで」
「五人で」
「暮らして」
 そしてというのだ。
「幸せになろう」
「真田家の人がどんな人か」
 真昼はこう言った。
「ちょっとね」
「まだ不安よね」
「ええ」
 そうだと答えた。
「いい人ってね」
「聞いていても」
「それでもね」
「それが本当か」
「それにね」
 さらに言うのだった。
「いい人でも癖があるとか」
「色々あるわね」
「だからね」
 それでというのだ。
「私としてはね」
「まだ不安なのね」
「そうなの」
 こう姉に話した。
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