第六幕その一
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第六幕 シーフードカレーを食べて
一行は港に降りるとすぐにホテルに向かいました、ホテルは海沿いにある西欧の宮殿の様な外観で十階建てでした。
そのホテルに入ると見事なロビーがあって奇麗な青い制服と帽子姿のホテルの従業員の人が来てでした。
一礼してです、こう言ってきました。
「ようこそ」
「ええ、今からね」
「お泊りになられますね」
「お話していた通りにね」
「ロイヤルスイートでしたね」
「そちらでね」
「皆様が来られると聞いて」
若いアジア系の女性の従業員の人は笑顔で言いました、黒く後ろで束ねた長い髪の毛と切れ長の目で青いタイトスカートは膝までです。
「何と言っていいか」
「嬉しいのね」
「はい、オズマ姫にです」
まずは彼女を見て言いました。
「オズの国家元首であられる」
「やっぱりオズマよね」
「何と言いましても」
「国家元首でね」
「しかもとてもお奇麗でお優しいですから」
オズマがそうした人だからだというのです。
「尚更です」
「そうなのね」
「それに貴女もです」
ドロシーにも言うのでした。
「来られたのですから」
「私もなの」
「オズの国といえばです」
それこそというのです。
「オズマ姫とです」
「私なのね」
「そのお二方が共に来られて」
そしてというのです。
「多くの名士の方々が来られたのですから」
「嬉しいのね」
「思う存分楽しんで下さい」
是非にというのでした。
「このホテルを」
「それじゃあね」
ドロシーも笑顔で頷いて応えました。
「泊まらせてもらうわ」
「では案内させて頂きます」
こうしてでした。
一行はホテルの最上階のロイヤルスイートに案内されましたが。
ドロシーとオズマそれにトトとエリカ、ベッツイにトロットにキャプテンとハンク、恵梨香達五人にです。
ヘンリーおじさんとエマおばさんお二人にそれぞれ部屋が用意されました、お二人は自分達のお部屋マンチキンの青で統一されたその中で驚きの声をあげました。
「何と、これは凄い」
「まるで宮殿じゃない」
仰天して言うのでした。
「カーテンはシルクだぞ」
「それも上等の」
「絨毯はペルシャ絨毯かい?」
「ベッドは天幕で」
「お風呂は大浴場じゃないか」
「サファイアと青い大理石で造られた」
目を見開いて言うのでした。
「ソファーはふかふかで」
「テーブルは青い黒檀で」
「彫刻や絵まで飾られて」
「しかも広いぞ」
「お部屋も幾つもあるわ」
「だからロイヤルスイートなのよ」
ドロシーはそのお二人に笑顔で答えました。
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