第七百四十一話 シヴァ家の敵その九
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「極秘ですが」
「軍のトップシークレットですね」
「まさに」
「当家も知っていますが」
「マウリアでも僅かです」
そのドローンの存在を知っている者はというのだ。
「まことに」
「シヴァ家でもです」
「左様ですね」
「シヴァ家の方々に限られた使用人達のみ」
「そうですね」
「それだけ危険なものということです、昆虫はです」
若しくはそうした大きさや外見、動きの生きものはというのだ。
「至る場所に入られます」
「飛ぶことも出来ますし」
「まさに自由自在です」
「あらゆる場所に入ってです」
「見聞きが出来ます」
「その昆虫を模したドローンはです」
実にというのだ。
「有効です」
「情報収集にあたって」
「左様ですね」
「はい、そして」
そのうえでというのだ。
「私は魔術で、です」
「そうしたドローンを使わずとも」
「それでもですね」
「情報を集められますね」
「彼等から聞けば」
「若しくは心を読めば」
そうすればというのだ。
「出来ます、では」
「これよりですね」
「日刊キムダイの情報を集めますね」
「そしてですね」
「彼等に破滅を与えますね」
「そうします」
こう言って即座にだった。
セーラは日刊キムダイ編集部の傍に来た、そのうえで。
魔術それにだった。
超能力も使った、そうして虫達の言葉を聞き考えを読み目で見たものもその目に移した。そうしてだった。
全て知ってだ、彼女は言った。
「予想通りでした」
「彼等は腐敗していましたか」
「そうでしたか」
「それもかなり」
今回もお供をしていたラメダスとベッキーに話した。
「そうでした」
「やはりそうですか」
「彼等はそうでしたか」
「腐敗していましたか」
「かなりの悪事を犯していましたか」
「そうでした、しかも証拠の在り処もです」
これもというのだ。
「わかりました」
「そうですか、では」
「その証拠も手に入れ」
「そしてですか」
「そのうえで、ですね」
「言い逃れなぞ出来ない様にします」
そうもするというのだ。
「この度は」
「それではです」
「及ばずながらです」
ラメダスとベッキーは畏まって応えた。
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