第15話
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9月19日。10:25――――――
〜公衆浴場〜
「ぷはあああああっ…………(……キタキタ……この水風呂こそがロウリュ(蒸気サウナ)の……」
公衆浴場にてサウナで汗を流したヴァンは水風呂に入って身体を冷やして堪能していた。
「ヴァンさ〜ん、いますか〜!?」
「わわっ、つ、冷たい……!?」
「水風呂なのですから、冷たくて当然ですよ……」
するとその時聞き覚えのある娘や女の子、女性の声が女性側の風呂から聞こえてきた。
「……おい、まさか……」
聞き覚えのある女性達の声を聞いたヴァンは表情を引き攣らせ
「あ、やっぱりいました!」
「ってお前ら、なんでいやがる!?」
ヴァンの声を聞いた女性側の風呂にいるアニエスは嬉しそうな表情で声を上げ、ヴァンは疲れた表情でアニエス達に指摘した。
「あはは……モンマルトで聞いてこの時間ならこちらじゃないかって。」
「いい機会なのでわたしたちもご一緒させて頂く事にしましたっ。」
「ふふっ、勿論メイヴィスレインも一緒ですよ。」
「フウ……私は別にいいと言ったのですが、二人が一緒に入る事を強く希望したので仕方なく私もアニエス達と一緒に入らせてもらいました。」
ヴァンの指摘にフェリと共に答えたアニエスは自分達のように湯着を纏い、更に人間の姿になったメイヴィスレインに視線を向け、視線を向けられたメイヴィスレインは溜息を吐いて呟いた。
「それにしてもメイヴィスレインさん、わたし達のように人間の姿になれたんですね……!」
「本来はわざわざ人間の姿になる必要はないのですが……さすがに天使の姿ですと、他の客達から余計な注目を浴びて目立つ上、風呂に入れば風呂が私の翼の羽だらけになり、他の客達の風呂に入る意欲を失くしてしまうでしょうから、仕方なくです。」
「フフ……あ、二人とも、早速ロウリュを試しましょう……!」
興味ありげな表情で訊ねたフェリの疑問に答えたメイヴィスレインを微笑ましそうに見ていたアニエスは二人にある提案をし
「ロウリュ……ハマム(蒸し風呂)とは違うんでしょうか?」
アニエスの提案を聞いたフェリは不思議そうな表情で疑問を口にした。
「う〜ん、私も詳しくありませんけど熱さとか入り方が全然違うみたいですね。」
「それは楽しみです。」
「こうなってしまった以上、最後まで付き合いますよ。」
そして3人はロウリュに向かい始め
「お、俺の……至高の時間が……クソ、こうなったらもう一セットだ!――――――ランチ前だがジェラートもつけてやる!」
至高の時間を邪魔されたヴァンは肩を落とした後自棄になった。
その後風呂を終えた4人はヴ
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