第15話
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それはさすがに必要は……必要ないと……いいなぁ……」
フェリの申し出に苦笑しながら断りかけたアニエスだったが若干迷った表情を浮かべながら呟いた。
「……?それにしてもどうしていきなり解放されたんでしょう?」
「ああ……やけにあっさりだったな。」
「ど、どうしてでしょうね……(まさか”あちら”の方から……ううん、まだバレてないはず……!)」
いきなりの解放に二人が戸惑っている中心当たりがあるアニエスは苦笑しながら同意していた。
「……………ま、とりあえず研修は終了だ。二人ともご苦労だったな。少し早いが、打ち上げに行くか。」
「あ……」
「打ち上げですか?」
「昼間の映画館、あそこで映画鑑賞だ。今回は大盤振る舞いで奢ってやる。」
「わぁ〜、映画鑑賞!!」
ヴァンの提案にフェリは無邪気な笑顔を浮かべた。
「ちょうど気になった映画があってな、そのついでだ。言っとくが限定販売のチュロスに釣られたわけじゃねえぞ?」
「ふふ、わかっています。それじゃあ行きましょうか。」
「楽しみです、映画!」
念押しするヴァンをアニエスは微笑ましそうに見つめながら頷き、フェリは無邪気な笑顔を浮かべた。
その後ヴァン達は映画館に向かい、映画鑑賞を楽しんでいた。
〜タイレル地区・映画館〜
(『ゴールデンブラッド』――――――サルバトーレ・ゴッチの最新作か。ストーリーはいかにもテンプレだが補って余りある派手さにエンタメ性……主演女優のジュディス・ランスターもばっちり役にハマっていやがる。……やれやれ、夜間限定公開の”完全版”の方で見るつもりだったが。そういや、モンブランチュロスもなかなか美味かったな……帰りにパンフレットと一緒に追加で――――――………ん?)
映画鑑賞をしていたヴァンだったが主演女優のある動きに既視感があった為眉を顰めた。
(……ヴァンさん。……この人の身のこなしって。)
(……さすがに偶然だろ。)
するとその時ヴァン同様何かに気づいたフェリはヴァンに確認し、確認されたヴァンは軽く流し
(えへへ、ですよね。)
ヴァンの答えを聞いたフェリは無邪気な笑顔を浮かべた。そして映画が終わった。
「いい映画でしたね……!こう、血湧き肉躍るって感じで!」
「はい、想像していたものと違いましたけが、とっても面白かったです!なんだか主人公の露出が高すぎるような気もしましたけどっ。」
「あはは……ちょっとだけ目のやり場に困るシーンもありましたねぇ。」
(ま、新人歓迎としちゃ安いモンか。)
「ここでサプライズで〜す!」
映画についての感想を言い合っているアニエスとフェリに視線を向けた
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