第15話
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の言葉を聞いた女性捜査官は呆けた声を出した。
「捕虜となった際の訓練は受けています。どんな拷問をされても決して屈しません。」
「いや拷問って……」
フェリの指摘にアニエスと共に冷や汗をかいた女性捜査官は苦笑を浮かべた。
「どんな拷問でも構いませんが、やるならわたしにだけやってください。どうかアニエスさんにはひどいことをしないでくださいっ!」
「フェリちゃん……えっと……ありがと?――――――でも私もフェリちゃんにだけ背負わせるつもりはありません。二人で一緒に乗り越えましょう!」
「アニエスさんっ……!」
「しないわよ拷問なんてっ!ただでさえマスコミがうるさい事に加えて、今は”中央警察”――――――それも”一課”の人達が出入りしているのに……!でもね、あんな胡散臭い男と危ないことをするのはもうよしなさい。これは貴女たちのために言って――――――」
二人が盛り上がっている中疲れた表情で反論した女性捜査官は二人に注意をしようとしたが女性捜査官のザイファに通信が来た。
「はい、今取り調べ中で………………えっ!?」
通信相手と会話をしていた女性捜査官は通信相手からの話を聞くと驚きの表情で声を上げた。
「………いえ、その……マジですか……?」
一方その頃ダスワニ警部とネイト捜査官も通信をしており、通信相手から女性捜査官と同じ内容を伝えられたネイト捜査官は困惑の表情を浮かべて通信を切った。
(この反応……ルネじゃない?)
二人の様子を見たヴァンは眉を顰めた。
「……またGIDからと思ったがまさか”あんな所”からのお達しとはな。一体何モンだ、あっちにいる――――――もういい、とっとと出ていけ!」
「へいへい。そんじゃ、ご苦労さん〜。」
するとその時ダスワニ警部は溜息を吐いた後アニエス達がいる部屋の方向に視線を向けて何かを言いかけたがすぐに続きを口にするのを止めてヴァンに退室を促し、ヴァンは退室した後既に自分より先に解放されて警察署の前で待っているアニエスとフェリの所に近づいた。
〜警察署前〜
「ったく、とんだとばっちりだったぜ。これもあの痴女のせいだ。」
「いずれ警察と対峙することもあると覚悟していましたが……こんな機会で実現するとは少し意外でした。」
「私も、この短い期間で2回も警察で事情聴衆されるとは思いませんでした……」
ヴァンの文句に続くようにフェリとアニエスもそれぞれ感想を口にした。
「やれやれ……優等生のお嬢様にはちとキツかったか?」
「い、いえ!私も解決事務所の一員ですから大丈夫です……!」
「えと……あ、よかったらわたしが対拷問の訓練法を教えましょうかっ?」
「そ、
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