第15話
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やってないことに証拠を求めるのは捜査官として無能の表れじゃねえのか?せっかく”中央”からエリート揃いの”一課”でも名高い二人が派遣されているんだから、俺みたいな奴に無能呼ばわれりされない為にそいつらから色々と教えてもらったらどうだ?」
証拠もないのにグリムキャッツと繋がっている事を疑っているネイト捜査官に呆れたヴァンはネイト捜査官に指摘し
「な、なんだとぉ――――――!?というか、何でお前は当然のように”中央”から来た二人の事まで知っているんだよ!?」
ヴァンの指摘に頭がきたネイト捜査官は思わず机を叩いてヴァンを睨んで声を上げた。
「察するにどこぞの省庁に予告付きで入られたわけか。それで待ち構えてたはいいが裏をかかれてまんまと逃げられたと。」
「ぐぅ……」
しかしヴァンの推測を聞くと反論できないのが、唸り声をあげた。
「ま、無様にやられたのは同情するが……それで善良な市民に八つ当たりすんのは流石に見苦しくねえか?」
「う、うるさいっ!誰が善良な市民だ!そもそも暗闇とガスを使うなんて卑怯な――――――」
「ネイト……!グリムキャッツを抜きにしても、だ。学生と子供を連れて魔獣が出没する場所に潜り込むとはどういう了見だ?しかもあんな物騒な得物を持たせといて。」
ヴァンの指摘に反論と共に余計な事まで口にしかけたネイト捜査官に制止の声を上げたダスワニ警部は真剣な表情でヴァンを睨んで指摘した。
「いや……それについてはお説ごもっともでもあるけどよ。それでもあくまで本人たちの自由意志を尊重した結果だ。そもそもGIDから回ってきた”掃除”――――――武器も持たずに素手でやれってか?結果的にお国のために働いたっつーのに、随分な扱いじゃねえか。」
「国のためなら国家警察への真摯な協力はあって然るべきだろう!なのに情報提供を拒否、危険な武装の所持と年端もいかない戦闘員を育成しているなど……テロリストと繋がっていると見なされても仕方がないと思うがな!?」
ヴァンの反論に対してダスワニ警部は厳しい表情で机を叩いて反論した。
「…………………」
「…………………」
「ねえ、何か話す気になった?」
一方その頃ヴァンとは別室の所で取り調べを受けていたアニエスとフェリは黙り込み、二人の黙秘に女性捜査官は複雑そうな表情で訊ねたが
「…………………」
「…………………」
二人は何も話さず黙り込んでいた。
「これじゃあ埒が明かないわね。はぁ……仕方がない。(ダスワニ警部の方に期待して、切り上げるしかなさそうね……)」
二人の態度に女性捜査官は溜息を吐いて頭を抱えた。
「無駄です。」
「え。」
するとその時フェリが静かに呟き、フェリ
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