第15話
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し通らせてもらうわ!」
グリムキャッツは話を最後まで聞かず、自身の得物である流星鞭を構えた。
「面白ぇ、やってみろよ。」
「怪盗との戦闘……いい訓練になりそうです!」
自分達と戦うつもりでいるグリムキャッツの言葉を聞いたヴァンとフェリはそれぞれの得物を構えて戦闘意欲を高めた。
「ハンっ、後悔させてやるわ!」
「ちょ、話を聞いてくださいよ〜!?」
ヴァンとフェリの様子を見てグリムキャッツが不敵な笑みを浮かべている中、アニエスは困った表情でグリムキャッツを見つめて指摘した後諦めてヴァン達と共にグリムキャッツとの戦闘を開始した。
3対1と数ではヴァン達が勝っていたが、グリムキャッツはトリッキーな動きで人数差をカバーしていた事でヴァン達と互角に戦っていた。
「な、中々やるじゃない……」
自分と互角に戦うヴァン達をグリムキャッツは警戒しながら評価した。
「怪盗だけあって大した身のこなしだ。だが、いつまで持つかな?そろそろそのトリッキーな動きにも慣れてきた頃だ。せめて顔を拝ませてもらおうか?……ククッ。」
(ヴァンさん、顔がすごく悪人っぽいです……)
(確か情報提供で謝礼が貰えたような。それが目当てとか?)
ヴァンの表情を見たアニエスが冷や汗をかいて困った表情を浮かべている中、フェリはヴァンの考えを推測した。
「くっ、本っ当気に障る男ね……!こうなったら……こっちも本気で行くわよ!!」
一方グリムキャッツは唇を噛み締めた後ヴァン達を睨んで闘気を纏い、武器を振り回し始めた。
「今まで本気じゃなかったんですか……!?」
「二人とも、警戒してください!さっきまでと纏う闘気が違います!」
「へえ……」
グリムキャッツの言葉を聞いたアニエスが驚いている中フェリは警告し、ヴァンは興味ありげな表情を浮かべた。
「さあッ、後悔させて――――――ちょっと待って!」
そしてグリムキャッツが戦闘を再開しようとしたその時ザイファのアラーム音が聞こえ、アラーム音を聞いたグリムキャッツは戦闘再開を中断した後自身のザイファを取り出して時間を確認した。
「ええっ、もうこんな時間!?ヤバ……遅れたらどうしよう……!もう、アンタたちのせいだからね!」
「いや、絡んだのはアンタだろ。」
「まあ、これ以上の戦闘は本意ではありませんし。」
「えっと、急いでいるのでしたら、早く行かれた方がいいのでは?」
時間を確認して慌てた様子のグリムキャッツはヴァン達を睨んで指摘し、グリムキャッツの指摘に対してヴァンは呆れた表情で答え、フェリは困った表情で呟き、アニエスは苦笑しながら先に行くように促した。
「そ、そ
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