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神々の塔
第六十話 酔いどれ詩人その九

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「それはこの世界でも同じや」
「中高流域は大々的にお米を作ってるな」
「それで連合屈指の穀倉地帯になってるな」
「そのうちの一つにな」
「それで黄河流域はな」 
 こちらはというのだ。
「今言うた通りにな」
「麦やな」
「それで饅頭とか包とか餃子が主食で」 
 この場合は水餃子である、実は一行が起きた世界で通っている八条学園でも中国から来た者達は日本人が餃子をおかずにしてご飯を食べるのを見て驚いた者がかつては多かった。今は事前に聞いているのでそれはないがだ。
「それでや」
「餅もやな」
「小麦を練った方のな」
「それも食べるな」
「そうなってるわ」
 こうトウェインに話した。
「それでこっちの餅も美味いやろ」
「ああ、かなりな」
「そしてこれからお米の餅食べるか」
 施は嬉しそうに述べた。
「楽しみやな」
「自分も好きやな」
「ああ、日本のお餅も好きやし」
 お米のそれもというのだ。
「それでトッポギも好きや」
「韓国の餅やな」
「よお李が食べてるやろ」
 韓国の星の者である彼がというのだ。
「あれも好きや」
「確かにトッポギも美味いな」
「そやろ、それでや」
「トッポギも出たらやな」
「食べるわ、ほな今からな」
「お餅食べるか」
「お雑煮やで」
 綾乃は餅の食べ方も話した。
「それで食べるで」
「お雑煮か」
「お味噌で」
 だしはそれでというのだ。
「お野菜や山菜がたっぷり入ってるな」
「そうしたお雑煮か」
「鶏肉も入ってるで」
 綾乃は笑顔でこちらもと話した。
「ほんまかなり豪華で栄養満点の」
「ええお雑煮やな」
「そやで」
 トウェインに笑顔のまま話した。
「皆で食べような」
「それがお昼か」
「いやあ、お餅ってほんまええわ」
 綾乃は満面の笑顔でこうも言った。
「お酒にも合うし」
「そこでまたお酒か」
「やっぱりうちはお酒好きやから」
 だからだというのだ。
「それで飲む時もあるで」
「お餅を肴にしてか」
「日本酒をそうするねん」
「成程な」
「あと善哉とかお汁粉にもなるし」
 こちらの食べ方の話もした。
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