第三百三十八話 幻術師の活躍その十一
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「社員そして州への還元特にアウトロー社会への対処がです」
「私に州を治められると言う根拠ですか」
「はい」
そうだというのだ。
「まさに」
「そうなんですね」
「自信がおありでなくとも」
ミニー自身がというのだ。
「州の誰もがわかっています」
「思ってるんやなくて」
「そうです、企業の経営に留まらず」
ミニーの資質はというのだ。
「州全体の統治もです」
「出来ると」
「それも充分に」
「ほな企業は」
そこまで言われてだ、ミニーは貴婦人に話した。
「今の部下の人達に譲って」
「すぐにそう考えられましたね」
「それからすぐに州全体を統治する官僚組織を整えんと」
「駄目ですね」
「はい」
まさにというのだ。
「そうせんとです」
「その官僚組織のモデルは」
「起きた世界の州政府です」
貴婦人に即座に答えた。
「そちらです」
「そこまですぐにお考えになられるならです」
貴婦人は真剣な顔で語るミニーに笑顔で答えた。
「大丈夫です」
「そうですか」
「ではです」
「あとは私の決断次第ですか」
「そうなります」
「少し考えさせて下さい」
ミニーは貴婦人に真剣な顔のまま答えた。
「それで、です」
「答えを出してくれますか」
「そうします」
このことを約束した。
「必ず」
「そうですか、ではお待ちしています」
「私が答えを出すのを」
「そうさせて頂きます」
「ではお願いします」
「はい、それでここのお食事ですが」
卵料理が来た、そのオムレツを食べて言うのだった。
「このオムレツは鶏ではないですね」
「鶏卵ではないと」
「これは何の鳥ですか」
「駝鳥です」
笑顔でだ、貴婦人は答えた。
「そちらの卵を使ったものです」
「駝鳥ですか」
「起きた世界ではないですか」
「いや、最近駝鳥も食べられてますけど」
それでもというのだ。
「ここで食べられるとはです」
「思われなかったですか」
「そうです、起きた世界やと」
それならというのだった。
「日本でも結構です」
「駝鳥は食べられてますか」
「そうなってますけど」
それでもというのだ。
「こっちの世界ではこうしてですか」
「家畜化してまして卵も食べられて」
そうしてというのだ。
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