暁 〜小説投稿サイト〜
夢幻水滸伝
第三百三十八話 幻術師の活躍その九

[8]前話 [2]次話
「嬉しいことに、それでいよいよです」
「このユタ州全体にですね」
「経営を拡大出来そうですね」
「そうなってます、業績は鰻上りで」
 そうなっていてというのだ。
「それで私自身こうしてです」
「アパートからこの家に入られましたね」
「そして暮らしておられますね」
「使用人の人達も雇えて」
 尚全員女性で家に住み込み食事と服付きで働いてもらっている。
「楽しく暮らせています」
「あの、ミニー様が経営でもお家でも気さくで明るく無茶を言わないと」
 美容師はハンバーガーを食べつつ言った、見れば色々な種類のハンバーガーが三人の前にある。サラダもマッシュポテトもあり酒もある。
「評判ですか」
「私は元々そうした人間で」
「サバサバもしてると」
「鯖も好きですわ」
「そこで冗談を言われる様な」
 鯖と言われてだ、美容師は思わず笑って言葉を返した。
「そうした人やと。それで」
「尚更ですか」
「評判がいいです」
「それは嬉しいですね」
「はい、それでこれから会社は」
「州全体に経営を拡大させます」 
 ミニーは自分から言った。
「そうします」
「そうされますね」
「はい、そして」
 そのうえでというのだ。
「より業績を上げてまた仕事を通じてこのユタ州も」
「よりよくしていかれますか」
「そう考えています」 
 オーナーに対して答えた。
「今の私は」
「そうですか」
「実は奥さんにです」
 会社経営のきっかけとなる話をしたエルフの貴婦人からというのだ。
「言われました」
「ユタ州全体に経営を拡大させますね」
「そうします、清掃にゴミ処理も警備に探偵に」
「傭兵と」
「他にも雑用と言われるお仕事をです」
「していかれますか」
「裏方と言われる仕事ばかりですが」 
 ミニーが経営している企業の仕事はというのだ。
「それをです」
「行っていき」
「そしてです」 
 そのうえでというのだ。
「州をよおしていきます」
「そうされますか」
「これも世界今はユタ州だけですが」
「世界を救うことですか」
「そうなると思ってます」
 オーナーにダブルスパムバーガーを食べつつ話した。
「今は」
「そうなのですね」
「間違ってるでしょうか」
「間違っていないと思います」
 それはとだ、マスターも答えた。
「別に」
「そうですか」
「世界を救うといってもやり方は色々ですね」
「確かに」
「ですから今のままです」
「企業を経営していってもですね」
「いいかと。他の星の方でもそうされている方がおられますね」
 オーナーはこのことも話した。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ