第百二十四話
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第百二十四話 ホット麦茶
今田先生から話を聞いてだ、使い魔達は思って言った。
「麦茶は冷やしてこそです」
「冷やしてこそ美味しいです」
「それが熱いとです」
「どうでしょうか」
「確かに麦茶は美味しいですが」
先生も使い魔達に話す。
「しかしです」
「それでもですね」
「それは冷たくしたからで」
「若し熱いと」
「どうなのか」
「代用コーヒーも冷やすと美味しいでしょう」
それならというのだ。
「特に夏は」
「ですがそれがですね」
「熱いものですと」
「それも冬ですと」
「欧州の冬は過酷ですし」
「私はどうもです」
先生は今はホットミルクティーを飲みつつ話した。
「飲みたいとはです」
「思われないですね」
「代用コーヒーは」
「それは」
「冷たくしますと」
それならというのだ。
「飲みたいですが」
「そうですね」
「では今度作りますか」
「そうされますか」
「はい、ですが紅茶はそうしたお話を聞きませんし」
貴族のみ飲んではいけないという様なというのだ。
「少なくとも私は。それに紅茶は熱くても冷たくても」
「どちらでもですね」
「ご主人様はお好きですね」
「そうなのですね」
「はい」
まさにというのだ。
「私はそうです、では今はです」
「ホットミルクティーですね」
「それを飲まれますね」
「そうされますね」
「はい、そして」
そしてというのだ。
「飲み終わる時には授業が近いので」
「それで、ですね」
「飲み終わったならですね」
「授業に向かわれますね」
「そうします」
今は紅茶を飲んで言うのだった、その紅茶はとても美味しかった。それを飲みながらその味と雰囲気を楽しむのだった。
第百二十四話 完
2023・12・17
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