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オズのヘンリーおじさん
第五幕その十一

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「あの街は一度行ったことがあったけれどな」
「まだカンサスにいた頃にね」
「今のニューヨークはあの頃よりもだな」
「ずっと凄くなって人もね」
「多くなっているな」
「ええ、それでそのニューヨークと同じ位の街もね」
「オズの国に幾つもあってか」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「繁栄しているの、そしてこの漁港位の街もね」
「多いか」
「今のオズの国にはね」
「そうなんだな」
「それじゃあこの街にね」
「今から入って」
「船を降りて」 
「港でか」
「ええ、そうしてね」
 そのうえでというのです。
「ホテルまでね」
「行くか」
「そうしましょう」
「川の上にいるのに」
 それでもと言う恵梨香でした。
「潮の匂いがするわね」
「ええ、海が近いからね」 
 ナターシャは恵梨香のその言葉に微笑んで頷きました。
「その匂いもするわね」
「ここからだと海はまだ見えないけれど」
 それでもと言うカルロスでした。
「近いのは確かだね」
「この街にいたら」 
 それならと言うジョージでした。
「海の幸が楽しめるね」
「そして川に近くに湖もあるから」 
 神宝はそちらも見ています。
「川の幸も豊富に食べられるね」
「そうよ、だからね」  
 それでというのです。
「まずはこれからね」
「港で船を降りて」
「そしてですね」
「ホテルに入って」
「そうしてからですね」
「食べに行きますね」
「そうしましょう」
 ドロシーは五人にも言いました、そうしてです。
 皆を乗せた船は水門を潜って街に入りました、川は街の中も流れています。その街並みはといいますと。
「凄く賑やかね」
「そうね」
 ベッツイとトロットはその街並みを見てお話しました。
「沢山の人達が明るく働いていて」
「建物も建て並んでいて」
「それでね」
「凄くいい感じね」
「そうよね」
 二人でさらに言うのでした。
「私達もこの街に来たことがあるけれど」
「それでもね」
「前よりも繁栄していて」
「いい感じになってるわね」
「この街はこうなのよ」
 ドロシーは二人に笑顔でお話しました。
「オズの国自体がそうだけれど」
「どんどんよくなっていくのね」
「日に日に」
「それでよね」
「私達が前に来た時よりいいのね」
「そうよ、皆漁をして」
 魚介類をというのだ。
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