第五幕その九
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「そうよね」
「ええ、何度かね」
「何度もなのね」
「そうなの」
「その貴女が言うなら」
それならとです、トロットは頷いて応えました。
「間違いないわね」
「そう言ってくれるのね」
「何度も経験して知っている人が言うなら」
それならというのです。
「問題ないわ」
「それじゃあ」
「ええ、今からね」
まさにというのです。
「その船を待ちましょう」
「それでどんな船かしら」
ベッツイはこのことを尋ねました。
「船と一口に言っても色々だけれど」
「ええ、その船はね」
それはというのです。
「波止場に来るけれど」
「あそこね」
ベッツイは自分達のすぐ傍にあるそれを見て頷きました。
「あそこに来る船ね」
「六十メートル位の車も乗せられる客船なのよ」
「ああ、客船なの」
「そんなに高くないね」
船のそれがというのです。
「そうした船なの」
「ちょっとした場所を行き来する遊覧船だね」
キャプテンはその船のお話を聞いてこう察しました。
「そうだね」
「ええ、言うならね」
「そうだね、それじゃあね」
「その船が来たら」
「皆で乗って」
「街に行きましょう」
「そうしようね」
「いや、船旅までするなんて」
ハンクは嬉しそうに言いました。
「いいね」
「そうね」
エリカはハンクの言葉にまさにと応えました。
「歩いての旅もいいけれど」
「船旅もいいよね」
「そう思うわ、じゃあね」
「波止場に行ってね」
「船を待ちましょう」
「もうすぐ来るわね」
ドロシーは携帯電話で今の時間と船が来る時間をチェックして言いました。
「それじゃあね」
「波止場に行って」
「そうしてなのね」
「船を待ちましょう」
おじさんとおばさんにも言ってでした。
ドロシーは皆を波止場今皆がいる川の傍丁度向こう岸まで渡るアーチ状の橋の隣にある波止場にです。
案内しました、するとでした。
すぐにドロシーが言った位の大きさの青いマンチキンの色の遊覧船が来ました、皆その船に乗り込むとすぐにでした。
船は出発しました、そして川を下りはじめますが。
「今度は船旅なんて」
「素敵ね」
おじさんとおばさんは席に座って左右の川とそこから見える景色を眺めながら嬉しそうに言いました。
「森もよかったけれど」
「川もな」
「それでこの船で川を下って」
「漁港の街に行くんだな」
「そうよ、それで着いたらね」
ドロシーは二人に答えて言いました。
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