第五話 宇宙の旅人達その十
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「それで充分よ」
「確かに介人なら大丈夫」
ヤッちゃんもこう言った。
「それでね」
「ヤッちゃんもそう言うんだ」
「そうだよ」
「じゃあ本当にそうなるかな」
「絶対にね」
「だから安心しろよ」
ジュランは笑いながら五色田の肩を叩いて言った。
「介人はそれでいける、それに俺達だっているしな」
「皆もだね」
「困った時は何でも言えよ」
自分の右の人差し指で自分自身を指差して話した。
「たとえ火の中水の中でもな」
「ドッペルゲンガーが出ても」
「俺達がいるからな」
だからだというのだ。
「安心しろよ」
「うん、介人は僕達の仲間だからね」
ガオーンも言った。
「それも大切な」
「いつも助けてもらってるし」
マジーヌはこう言った。
「そうした時はよ」
「是非頼って下さい」
ブルーンもそうした声で話した。
「何があっても助けます」
「そう言ってくれるんだ、俺は幸せだね」
「そうよ、あんた幸せよ」
祖母も言うことだった。
「ここで暮らせてこのお店で働くことが出来てね」
「家も仕事もあって」
「食べるものもあるでしょ」
「祖母ちゃんがいつも作ってくれる」
「それで皆もいるでしょ」
ヴィラン達もというのだ。
「お父さんとお母さんも戻って来たし」
「そう考えたら」
「幸せでしょ」
「最高に幸せだよな」
「そうよ、だったらね」
祖母はさらに言った。
「その幸せをね」
「誰かに分けないとだね」
「誰かの為に何かしてもね」
そうしてもというのだ。
「いいでしょ」
「そうだよな」
「だからここのお仕事と」
店のというのだ。
「それによ」
「ボランティアとかにもだよな」
「頑張るのよ」
人の為にというのだ。
「いいわね」
「そうするよ」
「それで、ですが」
ブルーンがまた言ってきた。
「今度開店前にです」
「ああ、街の清掃があるよ」
「ボランティアの」
「それに出るよ、俺」
ブルーンに笑顔で話した。
「そしてだよ」
「街を奇麗にしますね」
「そうするよ」
「僕達も一緒だからね」
ガオーンは明るく話した。
「その時は」
「いつも通りだね」
「うん、皆で参加してね」
ボランティアの清掃にというのだ。
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