第五話 宇宙の旅人達その五
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「これから」
「これだけの顔触れがいるしだ」
スティンガーは腕を組み冷静な顔で述べた。
「しかも日本にいることはわかったからな」
「必ず見付かる」
バランスは断言した。
「そしてその人を保護しよう」
「そうすることだ」
「問題はシャドーライン達より先に見付けることだね」
渡嘉敷はこのことを話した。
「若し先に見付けられてあちらに行ったら」
「ドクターマンさんの頭脳を使われる恐れがあるから」
風花はそれでと述べた。
「大変よ」
「そう、だからね」
「私達が先に見付けないとね」
「そのことは忘れないでいよう」
「絶対にね」
「何、要は先に動いて先に見付ければいいんですよ」
タキガワは明るく笑って話した。
「あっし等は素早い行動は得意でやんすね」
「そのことには自信があるよ」
桐生もそれはと応えた。
「これまでの経験もあるしね」
「なら簡単でさあ、それに先に見付けられても」
タキガワはその場合も話した。
「奪い返せばいい、簡単なことでしょ」
「いささか乱暴だけれどその通りだよ」
高尾はタキガワの考えを笑ってよしとした。
「それじゃあ今からね」
「ええ、捜索をはじめやしょう」
「是非ね、しかしまさかドクターマンが生きていたなんて」
高尾もこのことを言うのだった。
「意外だったよ」
「死んだと思われてたんだったな」
「うん、僕もそう思っていたよ」
高尾は宝路に答えた。
「ギアが崩壊した時にね」
「もう完全にか」
「聞くところによると物凄く寂しく悲しい最期で」
ドクターマンのそれはというのだ。
「死んだと思っていたよ、本当に」
「いや、ジャシンカも残っている」
このことはゴセイナイトが話した。
「崩壊したと思われていたがな」
「あっ、俺達が出会った戦隊の人達との戦いで出て来たんだったね」
アラタはゴセイナイトの言葉にこう返した。
「それで他の組織の人達を迎え入れて」
「今は地下で発展している」
「もう地上への野心はなくてね」
「楽しく過ごしている」
迎え入れた者達と共にというのだ。
「そうしている」
「そうだったね」
「そうしたこともある」
ゴセイナイトはあらためて言った。
「だからだ」
「ドクターマンが生き残っていても不思議じゃない」
「その通りだ」
まさにというのだ。
「あの男のことは私もよく知らないがな」
「そもそも他の組織の連中も蘇っている」
スタッグが話した。
「それなら尚更だ」
「不思議じゃないね」
伊狩はスタッグにまさにと応えた。
「本当に」
「そうなる」
「まあ色々謎があるけれど」
それでもとだ、陽川は言った。
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