第二章 宿星〜煌都の麒麟児〜 外伝〜煌都ラングポート〜
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スキラー”の名を知っていたなんて普通に考えればありえない話だね。やれやれ………人の良さそうな感じ等も含めてある意味ミュゼ君に似ていて、中々手強い人物でもあるようだねぇ。――――――しかし、それなら何故少佐もファン氏の申し出を受け入れる事にしたのだい?」
クレアの指摘を聞いて受付での出来事を思い返したアンゼリカは疲れた表情で溜息を吐いた後ある事が気になり、クレアに訊ねた。
「ファン氏にも告げたように我々の目的はあくまで、”A”の捜査・撲滅です。その点に関しては”黒月”の利害も一致している上、場合にもよりますが”黒月”が持つ”力”も利用する事になるでしょうから、”黒月”の関係者が我々を監視している事でファン氏――――――いえ、”黒月”とのコンタクトが取りやすいという事もありますから、申し出を受け入れる事にしたのです。」
「”黒月の力を利用する”って事は、例えば俺達が”A”に関して何らかの有力な情報を提供する事で、連中が自分達の判断で自分達の手勢を動かす事も想定しているのかよ?」
クレアの説明を聞いてある事が気になったクロウは目を丸くしてクレアに訊ねた。
「はい。このラングポートは黒月にとっての”本拠地”なのですから、”黒月としてのメンツ”を守る為にも私達の方から何らかの要請をしなくても自ら動く可能性は十分に考えられますので。………最も、その点に関して恐らく向こうも想定した上で、”A”に関する有力な情報提供を要請したきたのだと思います。」
「なるほどね………ハハ、さすが少佐だね。それじゃあ早速初めてになる煌都の探索がてら情報収集に行くのかい?」
クレアの考えを知って納得した後苦笑しながらクレアに感心したアンゼリカはクレアに訊ねた。するとその時クレアのザイファに通信の音が鳴った。
「いえ、その前に”援軍”との合流をしましょう。ちょうど今煌都に到着したようですので。」
「”援軍”………話にあったノーザンブリアの独立の為にメンフィルに協力している”北の猟兵”の生き残りの連中か。」
「フフ、サラ教官の話によると私達と同じくらいの女性や親Z組の子達くらいの女の子もいるようだし、早速ノーザンブリアからの子猫ちゃん達に会いに行こうじゃないか♪」
今から合流しようとしている人物達の事をクレアから説明されるとクロウは表情を引き締め、アンゼリカは興味ありげな表情を浮かべた。
その後クレア達は合流場所であるラングポート駅に向かった。
〜新市街1・ラングポート駅前〜
「よう、”かかし男”からあんたもメンバーの一人とは聞いてはいたが、まさか初の”応援要請”をあんたがしてくれるとは思わなかったぜ。」
「此の度は”応援要請”をして頂き、ありがとうございます。私達の目
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