第二章 宿星〜煌都の麒麟児〜 外伝〜煌都ラングポート〜
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いていた。
(さて、留守にする間、どんな手を打つかですが……)
そしてチョウは意味ありげな笑みを浮かべて今後の策について練り始めた。
「ハッハー、女共に男共も含めてチョロすぎんだろ♪ま、オレ様にかかりゃあ最高に盛り上がんのは当然だけどな!」
一方その頃主演を務めた赤髪の青年は楽屋裏で衣装を脱いでシャツ姿になると上機嫌で観客達の反応を語っていた。
「アーロン君、素晴らしい演舞だったが最後のはちょっとやり過ぎじゃ……」
そこに支配人が青年に近づいて苦言をしたが
「あ?サービスだろサービス。文句あんなら次の舞台は降りるかよ?」
「ふう……それを言われると辛いねぇ。」
青年の反論を聞くと溜息を吐いて青年への苦言を止めた。
「まあ、この盛り上がりはコイツあってのものですからねぇ。」
「いつも振り回される身になって欲しいもんだけど……ま、楽しい舞台になるのはアタシらとしても大歓迎だよ。」
「だろ?見る側も演る側も楽しんでナンボってもんだぜ!そんじゃ打ち上げと行くか!ダチや女共も含めて来たいヤツは――――――」
「アーロン……ッ!」
一方青年と共演した役者たちは好意的な意見を口にし、それらの意見に同意した青年は打ち上げを提案しかけると切迫した声によって中断された。
「あんだよセイ?ケツ穴に爆竹ぶっ刺されたような顔しやが――――――おい……その傷は。」
切迫した声の主がその場に慌てて駆け付けた様子の友人の登場に驚いた青年だったが友人の顔や身体の数ヶ所にある傷を目にすると真剣な表情を浮かべた。
「れ、例の”新参者”どもだ……!急に襲って来て……シドとホアンが病院に運ばれた!!」
「……ククク。北の田舎モンが舐めやがって。上等だ――――――叩き潰してやるよ!!」
そして怪我をした友人の話を聞くと不敵な笑みを浮かべて友人達に怪我を負わせた者達への報復に向かい始めた。
9月15日――――――
〜新市街〜
イーディスのように近世的な建物や街並みになっているラングポートの新市街にある国際空港からクロウ、アンゼリカ、クレアが出て来た。
「ここがかつてのカルバードの三大都市の一つ――――――”煌都ラングポート”か。」
「フム……師匠の話によればラングポートには東方人達が多く集まっている事から東方風の街並みを想像していたのだけど、これはちょっと予想外だったかな?」
「この辺りは”導力革命”以後に開発された新市街で、東方人街は新市街を結ぶ”羅州大橋”を渡った所にあるそうですよ。」
興味ありげに周囲を見回しているクロウとアンゼリカにクレアは説明し
「へぇ………しかしそうなると、ここでの”
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