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となりの悪魔注意報!
第三話 告白〜放課後、夜
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、この歳になると人間界に修業しに行かなければならない、というしきたりがあるの。私は一人っ子だから、第一王位継承者」
「王位、継承者…」
突然のことに驚きながらも、説明を聞いていた。
ということは、右目のマークは王家の紋章…?
「…って、何で俺だけに教えたんだ?」
それが第一の疑問。
何故、自分だけなのか。
すると、彼女は少し間をあけてこう答えた。
「…自分のパートナーとなる可能性が高い相手には明かすことにしているの。それが、如月…あなたよ」
「俺が、海乃芽のパートナー…って、ええええええ?!」
「初めて見たとき、この人に明かすべきだと思ったわ」
てことは…
俺はシャーリアをやさしく抱きしめ、
「こんな俺でよければ…パートナー、なるぜ」
と言った。
「…ありがとう」
彼女は照れながらも抱き締め返してくれた。
…かなり急展開だよな。
「じゃあ、これを」
そう言われ手渡されたのは、彼女の右目と同じマークのトップがついたペンダントだった。
「これを付けていれば、私の今の状態と同じ能力が得られるわ。ただし、今の私みたいに言わないとダメよ」
「じゃあ、俺の場合名前はどうすりゃいいんだ?」
「そうね…キラートはどう?」
「それで決定」
「じゃあ試しになってみる?」
私はもとに戻るから、と付け足され。
「おう、いくぞ」
正直どうやればいいかわからなかったけど、ペンダントのトップをぎゅっと握り締めた。
「我は魔の女王パルツァーが末裔の伴侶キラート、今こそ魔の力を与えたまえ」
そう唱えると、やはり閃光が走った。

閃光が途絶えると、姿が変わっていた。
「はい、これ」
舞華の姿に戻った彼女から手渡された鏡を見る。
紫の髪、金色の目。左目には、あの紋章が入っていた。
「この姿…」
「さすが私のパートナーだわ…左目に紋章があるのはパートナー確定の証なのよ」
証、か…。
すげーな。
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