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八条学園騒動記
第七百四十話 スポーツ新聞とタブロイドその七

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「どんな卑しい悪事も平気でやれる」
「それ自体凄く卑しい攻撃方法だし」
「だからこうしたことをする奴はな」
 テンボは言葉を続けた。
「絶対に信用するな、近付けるな、友達に持つな」
「関わるなってことね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「そうしないと駄目だ」
「それがタブロイドの連中ね」
「そうした連中が誇れるか」
「ご家族にもね」
「自分達はこうした仕事をしているとな」
「人間の屑の中の屑だってね」
「言えるか」
「そんな筈ないわね」
 ジャッキーもそれはと答えた。
「絶対に」
「そうだな」
「人間としてそうはなりたくない」
「ご家族にだ」
「軽蔑されるわね、ただ」
 ここでジャッキーは首を傾げさせてこう言った。
「そんなのがずっと残ってるのよね」
「タブロイド紙はな」
「何でなくならないのかしら」
「人間の屑は何時でも何処でもいるな」
 テンボは真剣な声で答えた。
「一定の割合でな」
「それでなの」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「そうした奴が作ってだ」
「売ってるのね」
「そして読む奴もな」
 その様な劣悪な代物をというのだ。
「どうしてもだ」
「いるのね」
「そういうことだ」
「そうなのね」
「馬鹿は馬鹿な本を読むな」
 テンボは言った。
「碌でもないな」
「そんな本もあるわね」
「そうだな」
「いい本ばかりかっていうと」
 それがというのだ。
「世の中はな」
「そうとは限らないわね」
「そうだ、いい本もあればな」
 それと共にというのだ。
「悪い本もな」
「あるわね」
「ブログでも何でもな」
 ネット上でもというのだ。
「いいものもあればな」
「悪いものもあるわね」
「それで雑誌も新聞もでな」
「新聞もね」
「そこにタブロイドも入っている」
 新聞の中にというのだ。
「それで悪いタブロイドもあってな」
「馬鹿なものが」
「その馬鹿なものはだ」
「馬鹿が読むってことね」
「立派な新聞は立派な人が読んでだ」
 それと共にというのだ。
「馬鹿なタブロイド、悪いものはな」
「馬鹿が読むのね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「そういうことだ」
「あれね、人はね」
 ジャッキーはここまで聞いてこう言った。彼女もテンボも自覚はないが間違える展開ということはそこに誰かいればわかる流れだった。
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