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夢幻水滸伝
第三百三十八話 幻術師の活躍その六

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「やはりです」
「星の人やとですね」
「より大きなことをされて」
 そうしてというのだ。
「世界を救われるべきです」
「そうせんとあきませんか」
「そう思いますが」
「ほな具体的にどないすれば」
「私は市長の従妹ですので」
 このソルトレーキシチーのというのだ。
「お話しましょうか」
「市長さんにお会いしてですか」
「その上でお考えになられれば。若しくは今のお仕事を」
「冒険者のですか」
「いえ、何でも屋の」
 こちらのというのだ。
「個人経営ではなくです」
「企業としてですか」
「それをはじめられてはどうでしょうか」
 こう提案するのだった。
「そうされてはどうでしょうか」
「企業経営ですか」
「そちらのスキルもお持ちですね」
「はい」
 特技を確認すればそうだった。ミニーは経営や統治に関する特技もこの世界の元からいる者達と比べて全く違うと言っていいまでに多く備えしかも特技の一つ一つのレベルが極めて高い段階にあった。
「そうですが」
「それならです」
「個人経営からですか」
「企業経営にシフトされ」
 そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「この世界を救う為にですか」
「活動されてはどうでしょうか」
「企業ですか」
「世界を救うにも人とお金は必要ですね」
 貴婦人はミニーに話した。
「そうですね」
「はい、確かに」 
 ミニーもその通りだと答えた。
「そう言われますと」
「そいですね、ですから」
「これからはですか」
「企業にされては」
「若しくは旗揚げですか」
「どちらかに」
「旗揚げするにもまずはお金ですね」
 ここでミニーは貴婦人に考える顔で言った。
「そうですね」
「すぐに旗揚げした場所から税収が入りますが」
 貴婦人はミニーに答えた。
「そうなりますが」
「いえ、ですが」
「それでもですか」
「税収よりもです」
「その手元にですね」
「お金がある方がです」
 その方がというのだ。
「私はです」
「安心出来ますか」
「はい」
 そうだというのだ。
「そうですさかい」
「だからですか」
「ここはです」
「企業経営の方をですか」
「選ぼうとです」 
 そうしようというのだ。
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