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夢幻水滸伝
第三百三十八話 幻術師の活躍その三

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「これはまた」
「そうなんですね」
「そのお力を使われますと」 
 ミニーにさらに話した。
「むしろ自重されないと」
「とんでもないことになりますね」
「そうかと」
「そうですか、ですがどうも好きなだけ変身出来るかといいますと」
「違いますか」
「少し気を抜きますと」
 ミニー自身がというのだ。
「変身が解ける様です」
「そうなのですか」
「この姿でいようと」
 変身しているそれにというのだ。
「思わないとです」
「変身が解けますか」
「そうなります」
 使ってみてわかったことだ、実は先程犬に変身した時に少し気が散ってそれで変身が解けてしまったのだ。
「どうも」
「そうですか」
「これはです」
 美容師にさらに話した。
「確かに凄い神具ですが」
「絶対ではないですか」
「どんなものでも絶対ではないですね」 
 美容師にこうも話した。
「使うと気力も使いますし」
「そうなのですね」
「はい、ですがかなり使えることは」
「間違いないですね」 
 オーナーは真顔で答えた。
「このことは」
「そうですね」
「ですから」 
 それでというのだった。
「是非です」
「この神具を使って」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「ミニー様ご自身のお力もです」
「使えばですね」
「かなりのことが出来ます、探偵やスパイをされたり」 
 オーナーはさらに話した。
「冒険者のクエストでもです」
「情報収集に、ですね」
「あらゆる生き物にもなれるなら」
「何処でも行けますし」
「また変装も出来ますし」
「かなりのことも出来ますね」
 ミニー自身も応えた。
「そこに私の能力もあれば」
「そうです、冒険者に登録されるか」 
 オーナーは彼女の今後の身の振り方、彼女がまだ考えていなかったそれの話を具体的にしたのだった。
「探偵をはじめられれば」
「ほな冒険者に登録します」
 ミニーはそちらを選んだ。
「そうします」
「冒険者ですか」
「私は戦うことも出来ますし」
 そうした能力も備えていてというのだ。
「また情報収集もです」
「出来ますね」
「実はそれぞれの生きものに変身しますと」 
 その時どうなるかも話した。
「その生きものの能力もです」
「備わりますか」
「犬の鼻もドラゴンのブレスも」 
 そうした能力もというのだ。
「備わります」
「そのことも凄いですね」
「そうですさかい」
 だからだというのだ。
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