第四話 恐竜と剣士その十六
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「気のいい連中に越したことはない」
「そうだよな」
「貴殿もな。しかし」
ここでギルはこうも言った。
「貴殿皇帝だな」
「ああ、そうだ」
ゼットはその通りだと答えた。
「シャドーラインのな」
「どうもだ」
向かい合って座っているゼットに言った。
「父上と比べてだが」
「それでか」
「皇帝らしくないな」
「ははは、よくそう言われれるさ」
ゼットも笑って答えた。
「俺はな」
「その俺っていう一人称がなんだよな」
クレオンも言ってきた。
「妙に皇帝らしくないっていうか」
「そうだよな」
「何か皇帝って威厳ある」
「朕と言うぞえ」
牙鬼軍団は既に合流していた、それで有明の方が言ってきた。
「皇帝なら」
「そうだよな」
牙鬼萬月は母の言葉に頷いた。
「皇帝ってな」
「それが何故俺なのか」
晦正影も言う。
「気になりますな」
「俺達が言うことじゃないかも知れないけれどな」
蛾眉雷蔵もいて言うのだった。
「そこが気になるな」
「まあそれはです」
「陛下の個性ということで」
男爵と侯爵が仲間になった者達に話した。
「理解して頂けるなら」
「宜しいかな」
「そうですね、別に決まっていることではありません」
ナリアは二人の言葉に頷いた。
「これといって」
「そうだろ、俺は偉そうにする性分じゃねえんだ」
ゼット自身もこう言った。
「だからこの口調でな」
「その物腰ですね」
「それでいくな」
「それでは」
「ああ、それでこれからどうするんだ」
ゼットは仲間達に尋ねた。
「生き返ったことはよしとしてな」
「それだね」
ヨドンナが応えた。
「実はまだね」
「何もかよ」
「決まってないんだよね」
「さて、何をするか」
カオスも言った。
「決まっていないな」
「折角蘇ったが」
「ゴセイジャー達とただ戦っても面白くないしな」
モンスとデレプタも思うことだった。
「特にな」
「そうだな」
「そもそも我々を誰が蘇らせてくれたのか」
デストラはこのことに言及した。
「それすらもわかりません」
「そうです、私達も全く何もわかっていません」
インサーンも言うことだった。
「どうして蘇ったのか何を目的とすべきか」
「ただ戦隊の者達がいるからです」
ダマラスはこう話した。
「互いに手を結び合っていますが」
「そこから先がな」
「全く何も決まっていない」
アザルドとクバルも話す。
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