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色々と間違ってる異世界サムライ
第20話:決まらぬ行き先……
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る可能性は?」
「恐らく……無いですね。その神殿で待ち伏せしたらセインに逢えるかもとアドバイスされた事ですし」
そこで漸くツキツバが言葉を挟みました。
「それと、何度も申し上げておりますが、某は実際にセイン殿に会った事が無い。故にセイン殿の人柄を知らぬ」
「だから?」
「だからこそのバルセイユなのです。セインが本当に勇者なら、バルセイユで何かを行った筈ですそれを調べて往けば」
セツナも漸く合点がいった様です。
「セインに会わずともセインがどんだけ腐っているかが解ると」
「おい!」
ノノが怖い顔をしながらセツナを睨んでおりますが……ま、無視してバルセイユに行ってみましょうか……
そこで、爆裂魔法を沢山撃てれば良いのですが。

セインperspective

結局……僕は何の成果も無く祖国であるバルセイユに帰る羽目になった……
ルンタッタとアイナークに在ったダンジョンには挑戦どころか入る事すらままならず、リビアにある筈の聖剣はツキツバ・ギンコとか言う凶悪大量殺人鬼に奪われ、そのツキツバが造ったと思われるダンジョンは未だに中盤にすら辿り着けず、グリジットの聖剣は……思い出すのもおぞましい……
なんて忌々しい凶悪大量殺人鬼。
行く先々で僕の邪魔ばかりしやがって。
許せない。許せない。許せない。
ただ殺すだけでは僕の怒りが収まらない。
ふざけやがって。
お陰で……手ぶらでバルセイユに帰って下げたくない頭を下げなきゃいけないんだぞ……
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