第14話(1章終了)
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ィルが”北の猟兵”達の生き残りの”残党狩り”を中止する程度までは和解できたそうだ。」
「え……遊撃士が猟兵とメンフィル帝国の和解の仲介をしたのですか?遊撃士と猟兵は相容れない関係で、ヴァンさんと違って”猟兵の依頼自体を引き受けないのでは……?”」
ヴァンの話を聞いて目を丸くしたアニエスは新たに抱いた疑問を口にした。
「その遊撃士ってのはノーザンブリア出身で、しかも元”北の猟兵”でな。”北の猟兵”達の依頼を引き受けたのもあくまで”そいつ個人として”であって、”遊撃士として依頼を引き受けた訳じゃなかったらしい。”後でその事を知った遊撃士協会はその遊撃士の行動は本来は問題行動だったが、その依頼を引き受けた遊撃士ってのは貴重な”A級”に加えてエレボニアの王家や政府、有力貴族の関係者に加えて総督府の関係者にも伝手があるエレボニアの重鎮クラスと言っても過言ではない遊撃士である上、依頼内容は遊撃士協会の役目でもある”争い合っていた勢力同士の和解の仲介役”だったから色々と思う所はあれど”黙認”したとの事だ。」
「なるほど……そんな事が。という事はその依頼を引き受けた遊撃士の方も故郷の独立の為に、和解の仲介役を引き受けたのでしょうか?」
「恐らくはな。それで”北の猟兵”の和解を受け入れたメンフィル帝国は、”独立を認める条件”として、メンフィル帝国が関わる”表の世界にも影響が出る程の裏の勢力との戦い”に協力する事を要求し、その要求に”北の猟兵”達も応じたとの事だ。」
「”表の世界にも影響が出る程の裏の勢力との戦い”……”A"の事ですね。だから、あの時”北の猟兵”の方達は”A”の幹部の一人であるメルキオルという人を追ってあの場に現れて私達に加勢してくれたのですか……」
「ああ。――――――GIDはGIDで怪しげな動きをしてやがるし……ギルドとは立ち位置的にそこまで馴れ合いはできねえ。ふう……こうなってくるとちょっとばかり手が足りねえな。」
アニエスの推測に頷いたヴァンは今後の事を考え肩をすくめて溜息を吐いた。
「ヴァンさん……」
「だったら丁度よかったですっ……!あ……!ノックが先、ですよね……?」
ヴァンの様子をアニエスが心配そうな表情で見つめている中聞き覚えのある少女の声が聞こえた後ノックがされ、扉が開くとフェリが現れた。
「お前……」
「フェリちゃん……!?」
ハサン副頭目達と共に故郷に帰ったはずのフェリの登場に二人はそれぞれ驚きの表情を浮かべた。
「えへへ……その節は本当にお世話になりました。あの後、ロクにお礼もできずにお別れすることになっちゃって……」
「そんな……!ふふ、でもよく来てくれましたね。」
「依頼料も
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