第14話(1章終了)
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て……」
ヴァンの指摘に頷いたアニエスは辛そうに語ってフェリやアイーダ達の出来事を思い返した。
「……そのせいでフェリちゃんとアイーダさんにあんな想いをさせて……」
「ただ、お前が持ってたゲネシスが2番目のヤツを”抑えた”のも確かだ。ヤバイ状況だったがあの不思議現象で一発逆転にも繋がったし……これ以上の悪用を防いだって意味でも回収した甲斐はあっただろう。――――――何よりもどうせ、今後も退くつもりはねえんだろ?」
「はい、前回に続いて猟兵の方達も亡くなって……――――――でも、危険だからこそ目を背けられないと改めて思いました。ですからヴァンさん……これからもよろしくお願いします。」
(今回の出来事でさらに決意を高めたアニエス………もしかしたら、アニエスは”時代に選ばれた英雄”になるのかもしれませんね。)
ヴァンの確認に対して頷いたアニエスは決意の表情で答え、その様子を見守っていたメイヴィスレインは真剣な表情である推測をしていた。
「ま、約束だしそれはいい。――――――だがアニエス、改めてバイトの方はどうだ?俺は警察でも遊撃士でもない。あくまで自分の流儀を貫くだけだ。黒でも白でも、灰色ですらない。黎い狭間の領域で。お前までそれに染まる必要は――――――」
「大丈夫です、染まりはしませんから。アイーダさんへの”慈悲”……私には到底真似はできませんから。フェリちゃんが大人になるのを待ってあげる優しさも……でも、そんな貴方を支えて寄り添うことはできると思うんです。まだまだ半人前ですけどあくまで私ならではの”色”で。ですからアルバイトの方もよろしくお願いします、ヴァン所長。」
ヴァンの忠告に対して優し気な微笑みを浮かべて答えたアニエスはヴァンに微笑んだ。
「……ッ……ったく、あれだけの修羅場に立ち会って呑気なんだか、腹が据わってんだか……――――――アルマータも含めて何かが動き始めてるのは確かだろう。”中央”とメンフィルの合同捜査隊の動きも本格的になっていやがるみたいだし、どうやら”北の猟兵”の生き残りも連中と共闘関係のようだからな。」
「そのようですね。……そういえば、あの時加勢してくれた猟兵の方達を”北の猟兵”と仰いましたけど……当時の新聞によれば確か”北の猟兵”は3年前のヨルムンガンド戦役でのメンフィル帝国によるノーザンブリア占領の際に壊滅した、との事でしたけど……」
「ああ。俺が集めた情報によるとその生き残りが総督府に隠れて支援するノーザンブリアの市民達の支援を受けつつ、故郷の独立を目的に今までメンフィルを含めた各国、各勢力に悟られないように秘密裏に活動していたようだが、どうやら最近遊撃士にメンフィル帝国との和解を仲介してもらって、とりあえずはメンフ
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