第14話(1章終了)
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「―――――ったく。子供に背負わせてんじゃねえよ。」
涙を流しているフェリをアイーダを辛そうな表情で見つめている中溜息を吐いたヴァンが二人に近づいてフェリからアイーダを離れさせた。
「こういうのは大人の役割だろ?……手伝うって依頼もあるしな。」
「ッ――――――」
ハサン副頭目に一声かけたヴァンは自身の得物である撃剣にエネルギーを流してアイーダの心臓を刺した。
「………ぁ………」
「ヴァン、さん……」
(……………………)
「……ふう……」
「……一理あるか。」
「ったく、話に聞いていた以上に甘っちょろい男だぜ。」
その様子を見たフェリは呆けた声を出し、アニエスは心配そうな表情でヴァンを見つめ、メイヴィスレインは目を伏せて黙り込み、ハサン副頭目は小さく溜息を吐き、ゲラント連隊長はヴァンの行動と言葉に納得し、ガルシアは苦笑しながら見守っていた。すると止めを刺された事でアイーダの身体は更に透明になり始め
「アイーダさん……アイーダさあああん……!」
透明になりつつあるアイーダを目にしたフェリはアイーダを抱きしめて泣きながら声をあげた。
「やれやれ……甘いねえ……だが急ぐ必要もない……か……ありがとう……裏解決屋にお嬢ちゃん……それにガルシアも………さよならだフェリ……連隊長にみんな……フィー……も……ルトガー団長……ゼノ……レオ……やっとアタシも……アンタたちのもと……へ……」
フェリの様子に苦笑を浮かべたアイーダは空を見上げて呟いた後既に消滅した部下達のように塵すらも残さず消滅した。
「うううぅ………わあああああああっ………!」
アイーダが消滅するとフェリは大声で泣き始め
「これは……な、何があったんだ!?」
その場に警官と共に駆け付けたアルヴィスは周囲の状況に困惑していた。
数日後――――――
9月12日 16:00――――――
〜アークライド解決事務所〜
「……やっぱりあれから特に反応はありませんでした。」
数日後アニエスは二つのゲネシスを机に置いてヴァンに報告をした。
「―――――まあ、間違いなく何らかのトリガーがあるんだろう。今回の”火喰鳥”たちの屍鬼化……それを起こしたのは間違いなくそいつだ。たしか”生命活動”に関係する実験装置って話だったか?」
「はい……曾祖父の手記によれば。”ティア”みたいな回復アーツの開発に貢献したみたいですけど……」
「その機能を何らかの方法で”反転”させたのかは知らねえが……改めてヤバイ代物みたいだな。お前の曾祖父さんの遺産ってのは。」
「……はい……しかもそれをマフィアの人達があんな形で悪用していたなん
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