子育てのスキルとは……?
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さい」
そんな理由で初対面の女性が起ち上げた会社に協力したくなるか?
しかも現状では大赤字企業なのに!?
あまりにもアヤシくてネル子爵の事を凝視していると……
「おい、お前のフィアンセが見ず知らずの貴族にナンパされてるのに、ボケッと傍観してて良いのか(笑)?」
と、何時の間にか俺の後ろに回り込んでいたリュカ様に嗾けられた。
場違い感に萎縮していた所為で言われるまで動けなかった。
ここは俺がフィアンセである事をアピールしないと!
「リュ、リューナ……よ、よかったなぁ! ラ、ラインハット王国……内に、も、縁故が出来た……じゃぁあないかぁ!!」
ダ、ダメだ……お偉いさんが大勢居る状態で声を張り上げたから、上擦ってしまった
「おや君は?」
ネル子爵は突然声を張り上げた俺に振り向き、状況確認をしている。
ただ気になるのは、俺の更に後ろにリュカ様が居たのだが、そちらに視線を移すと怯えてる感じがする。リュカ様は怒らせなきゃ怖くないぞ!
「は、初めまして……お、俺はリューナのフィアンセのラッセルと申します」
右腕と右足・左腕と左足が同時に前に出る歩き方でリューナの下に近付いて隣に立ち、少し強引に肩を抱き寄せる。
天才美人彼女が他の男にナンパされてる事に慌ててる様子がダサい。
「君は彼女のフィアンセなのかい。いやぁ羨ましい」
「そうなんです子爵閣下。彼はグランバニア王宮で宮廷画家を生業にしておりますのよ。何で今日はウィリアム殿下の絵を描いて貰おうと、リュカ陛下に無理を言って連れてきて貰ったのですわ」
え、そうなの!?
ヤベェ……そんな事は考えてもなかったから、道具も何も持って来てないぞ!
ひ、一言くらい言ってくれれば……いや、そのくらいは自分で気付かないと!
「それは素晴らしい! あのグランバニア王国で宮廷画家をしてるなんて……若き起業家にお似合いの天才芸術家って事だね」
「え……あ……ありがとう……ございます」
あれぇ? 思っていたより友好的なだなぁ。
「ほぅ……貴様がリューナのフィアンセか。宮廷画家との事だが、本当に優秀なのか? 俺にとってリューナは娘同然なんだ……不幸にしたら許さないぞ!」
あれぇ?? ネル子爵よりもヘンリー陛下の方が攻撃的だぞぅ!
「聞き捨てならんなヘッポコ! その男は僕自らが実力を認めて雇った男だ! 優秀か否かをお前に如何こう言われる筋合いはない! 喧嘩売ってんのかコノヤロー」
あれあれぇ??? 何故だかリュカ様の方が怒りだしたぞぅ。
「あ、いや……そう意味じゃないんだが……」
「如何言う意味だと言うんだ? 『娘同然』とまで言った娘が選んだ相手なのに、それを疑うって事か? お前は自分の子育てスキルがヘッポコだって公言してるんだぞ(
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