暁 〜小説投稿サイト〜
リュカ伝の外伝
子育てのスキルとは……?
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
でございますし、些か調子に乗っていたのかもしれません」
いやいやいや……大赤字なのは計画のウチでしょ!?

大赤字になってでも世の中にMP(ミュージックプレイヤー)を浸透させて、後に利益を得るのが作戦でしょ!
一応関係者な俺はツッコミを入れるべきか悩んでしまう。

「何と素晴らしい! その若さで他国へ留学し、尚且つ企業を起ち上げるとは……赤字など一時の事だと思います。幼き頃よりラインハット王家の教育の賜でしょうか?」
新王太孫殿下へのお目通り……を理由に王家への取り入りを目論んでいる貴族連中の中から、一人の貴族様が声を張って出張ってきた。

「ありがとうございます。失礼ですけど……貴方様は?」
「これは失礼。私はミザン。先日引退した父の家督を継いだミザン・ファン・ネル子爵です。以後お見知りおきを……」

何だコイツは急に現れて?
リューナを狙ってる……様には見えないかな?
何故かチラチラとリュカ陛下の方を見ているが……?

「お噂はかねがね」
「私も同じです。貴女のお噂は両陛下から聞き及んでおります。とても優秀な義理の娘であると」
リューナはラインハット城で育ったから娘同然なんだな。

「お恥ずかしい限りですわ。私としましては、グランバニアだけでは無くラインハットでも活躍出来る企業にしたいと思っているんですけども……まだまだ先の話ですわね」
「いやいや大したモノですよ。しかも既に世界展開を考えてるのですね! 両陛下のご信頼もありますし、私は大成功すると確信しております!」

そりゃぁリューナは天才だからね!
しかも後ろにはグランバニア王家も付いてるしね。
何故だか俺も誇らしくなる。

「どうでしょうか? グランバニア国内であれば兎も角、ラインハット国内となれば企業展開出来るか否か……? 何せ事務所を起ち上げようにも土地の確保にも難儀すると思います。私はまだ若く、何方とも縁故はありません故」
それはヘンリー陛下が色々と便宜を図ってくれるんじゃ無いのかな?

「なるほど……ですが私は貴女の成功を確信しております。如何でしょうか……ラインハットに進出の際は、我がネル子爵家に協力させて頂けませんか!?」
「宜しいんですか!!?」
何だコイツ。何を企んでるんだ?

「手前味噌な出来事ですが、先日我が家の末弟が結婚致しました。お相手はグランバニアで生まれ育った女性です。平民ではあったので周囲から些かですが“疑問”の声も上がったのですが、弟は『この女性と結婚出来ぬなら死を選ぶ!』との“心意気”でして。子爵家の家名を捨てて婿入りした程なのです。グランバニアという国の“素晴らしさ”を弟を通して“痛感”しておりますので、ラインハットで生まれグランバニアで学び起業した貴女を応援したいのです。是非とも協力させて下
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ