第七百四十話 スポーツ新聞とタブロイドその四
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「悪質なものになるとな」
「もっと酷くて」
「エウロパともな」
「つながるのね」
「そんな連中だ」
「そうだ、だからだ」
それ故にというのだ。
「ああした連中はな」
「警戒が必要ね」
「読まないことだ、実際スパイとしてだ」
テンボはさらに話した。
「摘発された連中もな」
「いるのね」
「大体知識人といえば」
この立場の者達はというのだ。
「胡散臭い奴が多い」
「連合ではそうよね」
「学校の先生とかマスコミ関係者はな」
「そんなのばかりで」
「それでだ」
そのうえでというのだ。
「特にだ」
「悪質なタブロイドは」
「最早家族に言えない」
そこまでというのだ。
「悪質なだ」
「そうした仕事ね」
「そうでな」
「そうしたこともするのね」
「あんな仕事誇れるか」
テンボは軽蔑を込めて言った。
「タブロイドの記者とかな」
「絶対に無理ね」
ジャッキーも言い切った。
「あんなのね」
「そうだよな」
「探偵はね」
即ち自分達はというのだ。
「もう何があっても偏見はね」
「持ったら駄目だな」
「そして公平にね」
「推理をしてな」
「事実を突き止めて」
そうしてというのだ。
「謎を解き明かして」
「真犯人を明らかにするな」
「そうするわ」
それが探偵だというのだ。
「まさにね」
「そうだ」
テンボもその通りと答えた。
「そんな脳内推理なんてな」
「ポエムさんやネタさんはね」
ジャッキーはエルキュール=ポワロとネロ=ウルフをそれぞれ間違えてそのうえでこう言ったが彼女もテンボも気付いていない。
「安楽椅子探偵でも」
「情報を全て手に入れてな」
「頭の中で考えていって」
「それで謎を解く」
「そうしてるわね」
「的確な情報を全て手に入れてだ」
そうしてというのだ。
「それからだ」
「頭の中で考えるわね」
「居酒屋で話している人を関係者と言ったりな」
「脳内のそうした人を」
「情報とすることはな」
「絶対にしないわね」
「しない」
テンボは断言した。
「本当にな」
「そうよね」
「そうだ」
まさにというのだ。
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